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「米ドルで買い物OK」だった街は円安需要で盛り上がっているのか

日刊SPA! / 2024年7月9日 15時50分

しかし、来店する外国人は駅前のコンビニでドルは円に両替してくることがほとんどで、実際にドルで支払う客はゼロに等しいという。

「開店当初の外国人のお客様は、ほとんどがドル支払いでした。1ドル=360円の円安時代、1ドルあればうちでならラーメン、餃子、白ごはんまで食べられたんですよ。今では客層もだいぶ変わって日本人の率が圧倒的に高くなりましたし、外国人も出張組がかなり増えています」

◆ベトナム戦争の頃に溜まった米ドルで買ったビル

さらに櫻澤氏は、ドル支払いの恩恵を受けていた当時のことも懐かしそうに語ってくれた。

「ベトナム戦争の頃なんかは、続々と米兵が来るものだから、ドルがもう貯まって貯まって仕方ありませんでしたよ(笑)。店を構えているこのビルも、言ってしまえばあの頃のドルで買ったようなものですからね」

せっかくなので、ボリューム満点だという「ポロ春」自慢のラーメンをいただくことにした。オリジナリティ溢れるたくさんのメニューの中から、注文したのは味噌粕坦々メン(900円)。酒粕の深いコクが感じられる、とても美味しい一品であった。

櫻澤氏は何度も「時代が変わった」と口にしながらも、「うちの量がアメリカンサイズなのは、昔のままなんですけどね」と笑った。

ポロ春の取材からの帰り道、街を歩いていると海外のお客さんで賑わっている一軒のタトゥーショップを発見した。調べてみるとメニューは英語表記で、価格は米ドル表記であった。米ドル文化は場所を変えながらも生き続けてはいるようだ。

<取材・文/もちづき千代子>

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