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「就職氷河期で内定ゼロ」も、看護師彼女のヒモに。子ナシ・職歴ナシで25年過ぎた”おじさん主夫”の奇妙な半生

日刊SPA! / 2024年7月10日 15時52分

 とはいえ、義両親や義兄夫婦との関係は良好。義実家には2~3か月に一度は顔を出し、冠婚葬祭では娘婿として親族席を用意されているという。

「すごく理解のある方たちで、私も彼女もそこに救われている部分は大きいですね。今では彼女抜きで私とお義父さん、お義母さんで出かけることもありますから」

◆資産1500万円のしっかりした人生設計

 ちなみに現在も籍は入れていないが、パートナーの扶養扱いになっているとか。地方都市の中核病院に勤める彼女は看護師長を務め、年収は約720万円。家計は村沢さんが管理し、資産は約1500万円と老後に向けた人生設計に余念がない。

「私も数年前から動画編集の在宅ワークを始め、月に3~4万円貰っています。パートと呼べるほどではないですが、ようやく専業主夫からただの主夫になりました(笑)」

 周囲からは今も好機の目で見られることはあるが、「それでも以前よりはマシになりましたし、生前の両親のように面と向かって批判してくる人はいません」と話す。

◆同居して25年過ぎても関係は良好

「私自身、人付き合いは得意なほうではなく、地域のコミュニティとも表面上の交流に終始し、少し距離を置くようにしています。ただ、少数ながら自分たちを理解、尊重してくれる方たちもいますし、不都合を感じることはないですね。それに彼女との関係も同年代の夫婦の中ではかなりいいほうだと思います。子供がいない分、年をとってもお父さん・お母さんの関係になることはありませんから」

 大学卒業後から一緒に暮らしているため、主夫としてはすでにベテラン。昨年は銀婚式のお祝いとして久々に海外旅行にも行ったそうだ。そもそも本人たちが納得しているなら何の問題もない。確かに珍しいかもしれないが、こんな事実婚カップルだっているのだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

―[奇妙な男女関係]―

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