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「収入は会社員時代の3倍に」110kgの40代男性が“車上生活”で見つけた“居場所”

日刊SPA! / 2024年7月11日 15時54分

 また、著名人のなかにも動画を楽しみにしてくれている人がいて、驚きました。数年前、母が大病したことをきっかけに動画投稿をお休みしていたことがあったのですが、その際には新日本プロレスの小島聡選手から激励のDMをいただきました。

 私は若い頃からフルコンタクト空手や極真空手を嗜んでいて、地下格闘技の大会にも出場するほど格闘技が好きですし、格闘家の方々を日頃からリスペクトしているので、こうした出会いは嬉しかったですね。

 北京オリンピック柔道100kg超級金メダリストで現在は総合格闘家の石井慧選手は、私がいつも着ている「戦力外」のTシャツを気に入ってくださって、そこから交流が始まりました。また、地元福島の同じジム出身であることから、RIZINの斎藤裕選手とコラボ動画を撮らせていただくご縁もいただきました。

◆会社員時代と比較して収入は3倍以上に

――会社で「戦力外」だった人が、趣味の動画制作に打ち込むことによってさまざまな方面で活躍できる人になる、という逆転劇は痛快ですね。会社員時代にもっとも辛かったことは、どんなことでしょうか?

戦力外:やはり後から入社してきた人のほうが仕事を覚えて、どんどん先輩としての立場がなくなっていくのは悲しかったですね。直接罵倒されなくても、「使えない人間がいると、俺らがたいへんだよなぁ」と聞えよがしに言われると、「あぁ、俺のことだなぁ」って申し訳なく思いました。頑張って仕事を覚えようと努力はしているものの、結果に結びつかないのは自分でも理解しているので、余計に惨めでしたね。

――会社員時代と比較して、経済的にはいかがですか?

戦力外:動画投稿以外に自分で事業もやっていて、それとは別にYouTuberとして企業案件もお引き受けしているので、会社員時代と比較して収入は3倍以上になりました。もちろん、なんでも自由、すべてが楽しいとは言いませんが、会社員として自らの惨めさと向き合い続けるよりは、精神的にも経済的にも楽ですね。

 ただ、基本的にやりたいことを応援してくれる母でさえ、会社員を辞めてYouTuberになると言ったときは「それはどういう職業なの?」と反対でした(笑) 現在では実際に動画をみて、どんな仕事なのかを理解して応援してくれています。

◆摩耗してしまわぬように、「好きなことに没頭してほしい」

――いま、学校や会社において、“立場がない自分”を意識せざるを得ない人はたくさんいるのではないかと思います。もしもそんな人たちに戦力外さんから言葉をかけるとすれば、どんな言葉になるでしょうか。

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