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「トイレットペーパーの包装」が“うまく開けられない”悩みを解消。メーカーに聞く「きれいに開ける方法」

日刊SPA! / 2024年7月15日 8時52分

トイレットペーパーの歴史を知ると、ダブルの方が優勢であるように感じるが、現在でもドラッグストアやスーパーの店頭にはダブルとシングルが両方陳列されている。それは、シングルにもニーズがあるということに他ならない。

森脇氏は「1回に使用する長さが同じだった場合、シングルは1ロールあたりの長さが長いので、ダブルよりも経済的に使用できる可能性があります」としながらも、同社の調査結果を次のように話す。

「ダブルはやわらかいだけでなく、吸水性も高いのが特長です。そのため、1回あたりの使用量がシングルよりも少なくなります。弊社の調査では、1ロールを使い切るまでの期間はシングルでもダブルでもほぼ変わらないという結果が出ています」

◆シャワートイレ専用ペーパーも登場

特に意識することなく日常的に使い消費をしているトイレットペーパーだが、話を聞くほどに奥が深いことがわかってきた。構造も役割も極めてシンプルな製品であるゆえに、進化をさせるのは難しいようにも思えるが、大王製紙はトイレットペーパーを次世代に導いた実績がある。

「2001年に、温水洗浄機能付き便座(シャワートイレ)専用の商品を業界で初めて発売しました。今では一般家庭におけるシャワートイレの普及率が80%を超えていますが、従来のトイレットペーパーに『拭き取るときにペーパーが破れる』『ペーパーが肌に貼りついてしまう』『拭き取るときの裏抜けが心配でペーパーをたくさん使ってしまう』といった声をいただいていたんです。それに応える形で、吸水力の高さと水に濡れても破れにくい丈夫さを備えた商品を開発しました」

◆「長巻タイプ」の元祖も大王製紙

さらに、経済的であるという理由から、各社で類似商品が出ているトイレットペーパーも元祖は大王製紙だった。

「長巻タイプのトイレットペーパーは買い物や交換の手間を減らせる、ストックのための収納場所を取らないなどの理由から、昨今では人気が高まっています。当社では業界に先駆け、1997年に1.5倍巻商品「エリエール トイレットティシューコンパクト』の販売を開始。2014年からは2倍巻のブランドを展開し、2022年には3.2倍巻までラインナップを拡大して、より便利で使いやすい商品へと改良を進めています」

普段何気なく使っているトイレットペーパーだが、知らないことだらけ、むしろ知らないことのほうが圧倒的に多かったわけだ。これまでより一層、一切れ一切れを大事にできそうだ。

<取材・文/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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