1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

電車を降りる直前で痴漢された女子高生が覚えた“違和感”「車内は空いていたのに後ろにぴったりと…」

日刊SPA! / 2024年7月16日 15時53分

それ以来は用心していたこともあり、しばらく被害に遭わずに穏やかな日々を過ごしていたらしい。しかし十数年の時が流れ、結婚と出産を経て、子どもと電車に乗っている時に、なんと再び被害にあったという。

◆足をツンツンしてくる男性

「娘と電車で座っている時のことでした。横の男性の足が、やけに私の足に当たるなと感じたんです。初めはわざとじゃないと思い、私も身を寄せました。でも、ツンツン、ツンツン……と、定期的に私の足をつついてくるんです」

彼女は声をあげようか迷ったが思いとどまり、結局は席を立つのみに留めたとのこと。

「わざわざ声を上げるまででもないんです。『それってあなたの自意識過剰ですよね?』と言われたら、そこまでですし」

美月さんは電車を降り、駅員さんに事情を話したという。すると駅員さんによると、よくある話だと言われたらしい。

「胸やお尻を触られると、間違いなく痴漢ですよね。でも足をちょっと触られたくらいだと『私の考えすぎかな?』と思ってしまう。それが犯人の狙いみたいです」

いくつになっても女性は狙われるのかもしれない。美月さんは最近ではあまり電車に乗らず、徒歩かタクシーを選択しているという。

◆治安は良いのに、痴漢が多い

美月さんが初めて痴漢をされた時、当時の彼氏に相談したら「痴漢を受けるような雰囲気を出している、お前が悪い。金髪にしたり派手な服装をしたり、強そうになれば被害を受けないのではないか」と言われたという。そのような考えがはびこっていることも、未だ痴漢が撲滅されない理由のひとつなのかもしれない。

筆者もかつて海外の取引先から「なぜ日本は治安は良いのに痴漢が多いのか?」と質問されたことがある。当時はそれについては、明確に答えを出すことができなかった。生きづらさを抱えた日本人男性の抑圧された鬱憤や不満が、自分より弱く見える女性へ向かうのだろうか……。誰もが安心して電車に乗れる国になって欲しいものである。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

―[乗り物で腹が立った話]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください