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夏の靴セール「安物を買って失敗する人」の特徴。買い物上手との違いとは?

日刊SPA! / 2024年7月17日 15時50分

夏の靴セール「安物を買って失敗する人」の特徴。買い物上手との違いとは?

陳列はキレイでもその値段には理由がある場合も

こんにちは、シューフィッターこまつです。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
夏休みに向けて靴のセールが真っ盛りですが、いつも安物を買っては結局使わない、履かないという人が数多くいます。靴業界の裏側を知る立場として、安いとはいっても買ってはいけない靴、逆に買うべき靴の違いを教えます。

靴に限っていえばまず、セールで買ってはいけない場所。それは、百貨店の靴売り場と、スーツ中心のアパレルショップの二か所です。

◆セール中の百貨店で買ってはいけない

すべての百貨店がNGというわけではないのですが、コロナ以降、紳士靴でもスニーカーでも婦人靴でも、まともな靴は「セール対象外」になっています。では、セール品になっている靴といえば、売れ残りに加えて、8~9割は「セール専用」の安価靴です。

靴をよく観察してみてください。聞いたことのないブランド名が多いはず。「まあ、でも百貨店ならおかしな商品はないだろう……」と思うのは大間違い。その場でネット検索してみてください。ヒットしないか、その価格に愕然とするはずです。百貨店で「夏のセール限定」で8000~1万円で売られているはずの靴が、イオンやヨーカドーでは5000円で売られていることがあります。

百貨店というブランドは、単にショバ代が上乗せされている場所として割り切りましょう。革なのか合皮なのか判然としない素材、ゴムなのかプラスチックなのかわからないソール。5000円でも買ってはいけない靴がほとんどです。

当然、売れ残るので、在庫として数年寝かされている靴もあります。なかには数年前に倒産したメーカーもあるほど。服と違って靴はかさばるので処分するのも簡単ではありません。数年たった合皮かどうかわからない靴は、すでに「消費期限」が切れています。

靴にとっての消費期限とは、加水分解する可能性です。その場ではわからなくても、外で履いた瞬間に底が崩れたり、接着剤の硬化ではがれることも。しかしセール品は「返品不可、交換不可、クレーム不可」なので、後の祭り。百貨店の場合は、設営・販売・撤収の人件費と運搬の輸送費が上乗せされるので、いつも割高なのです。

◆セール中の紳士服量販店で買ってはいけない

また、紳士服の量販店やスーツが中心のアパレルショップも注意が必要です。スーツには詳しくても、店にとって靴はあくまでも「スーツのおまけ」です。靴の構造やサイズには詳しくない人が多いです。

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