1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

貯金ゼロの貧乏ママが“資産1億円”を達成するまで。1日14時間以上の勤務に疲れ果て「これは続けられない」

日刊SPA! / 2024年7月17日 8時52分

◆デイトレードの二足のわらじで救急搬送も

 櫻井さんは話を続ける。

「手初めはデイトレードです。やってみると、めちゃくちゃ大変なうえに、ハマりすぎて寝不足になり、会社の中で倒れて救急車で運ばれた経験も2回あるほどでした。

 仕事が多忙なうえに、帰宅してからですから、午前2~3時まで画面とにらめっこしていました。出勤中もマーケットは開いているので、気になって仕方ありません。休憩時間や外勤の合間は、とにかくスマホで値動きをチェックするみたいな状況……。でも、1年ぐらい続けてみての成績はトントンぐらいだったのです。そして、心身は確実に疲弊しました。ただ、当時は本当にお金がなかったので、とにかく早く短期で稼ぎたいっていう気持ちでいっぱいでした」

 櫻井さんは、デイトレードと同時並行で暗号資産のビットコインにも投資したという。当時は、まだ1ビット10万円を切るぐらい。不透明感が大きく、大きく上がるときもあれば、ストンと下がるときもあったので、不安が勝っていたそうだ。しかし、今は1000万円前後に上がっていて、これは手を出して正解であったと述懐する。

◆投資詐欺で一度に300万円失う

 他方、とても痛い目にも。

「海外の未公開株にも手を出しました。それは、東南アジアのインフラ系企業の株。日本の証券会社や銀行では扱っていないもので、知人経由で紹介されました。その人は、投資で成功し、資産を持っているほうだったので、自分も早く増やせるのではと期待したのですね。100万円ずつ3回に分けて、合計300万円、指定された香港の銀行口座に振り込みました」

 しかし、それは投資詐欺だった。

「元手が10倍ぐらいになるかと、心わくわく躍らせながら待っていました。でも、なんの音沙汰もないし、関係者たちは海外に移住してしまって、連絡が取れなくなってからやっと、詐欺だと気づいたのです。せっかく働いて得たお金が一気になくなってしまって、本当にやばいと焦りました。投資をやめる気はなかったのですが、その前に自分のマネーリテラシーを上げていかないと、いけないと実感しました」

◆王道中の王道とされる投資法とは?

 二度と後悔しないと決意を新たに、櫻井さんは、素性の確かな人物が運営する投資スクールで学び始める。そのうえで、上場企業数十社からなるインデックス投資信託と米国株で再スタートを切った。

「これは、王道中の王道とされる投資法です。最初は月々2万円ほど、1年で約24万円という堅実投資です。堅実ゆえ、急速には増えません。なので、しばらくしてから、毎月入ってくる給与の4割ぐらい、そして賞与が入ったときは、それをほとんどつぎ込みました。日常の生活費の支出の見直しもしました。それで、36歳になってFIREできました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください