1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「風呂の温度がぬるい!」小柄な女性バイトを狙ってクレームをつける50代男性。県内全てのスーパー銭湯を出禁になるまで

日刊SPA! / 2024年7月19日 8時54分

「風呂の温度がぬるい!」小柄な女性バイトを狙ってクレームをつける50代男性。県内全てのスーパー銭湯を出禁になるまで

画像はイメージです

利用客が増加した温浴施設側にとっては嬉しい「サウナブーム」だが、その一方で従業員が迷惑客に頭を悩ませるケースも。スーパー銭湯で店長を務める山下幸太さん(仮名・30代)は過去にとんでもないカスハラ客に遭遇したことがあるという。
◆オープン直後に現れた50代の迷惑客

「私が勤務するスーパー銭湯は3年前にオープンしました。当時私は平社員だったのですが、オープン当初はバタバタ。忙しいオープン初日に『アドバイス』と称し、アルバイトのオペレーションなどに口を出してきたのが、後に騒動を起こす50代ぐらいの男でした」

山下さんはシステムエンジニアからスーパー銭湯会社に転職。運営する企業も初めての温浴施設経営で、マニュアルなど、ノウハウがなかったという。当初男のことを気に留めていなかった山下さんだが、徐々に困った存在であることに気がついたそうだ。

「オープン当日、男はアルバイト従業員に『風呂の温度がぬるい』とクレームをつけてきて。現在は『多くのお客様が最適だと思う温度にしてあります』などと言って対応しないのですが、オープン当初ということもあり、従業員は謝罪したうえ『見直します』と言ってしまいました。するとほぼ毎日訪れては、『風呂の温度が熱い』『どうなってるんだ』とクレームを入れるようになり。1度バックヤードに呼んで説明をしましたが、それでも『俺は多くの温浴施設を回って適正温度を知っている』と喚いていました。結局、『うちはこの温度でやっている』とつっぱねたのですが。この時点で出入り禁止の対応を取るべきでしたが、不慣れな店舗を軌道に乗せることが優先で、気が回りませんでした」

◆来るたびに「上から目線でクレーム」

男のクレームはさらにエスカレートしていったと、山下さんは回想する。

「『水風呂や水飲み場の位置が悪い』とクレームをつける、『ほかの施設はもっと親切な作りになっている』『レストランの味が悪いし、メニューが少ない』『女性アルバイトが不親切』などと、来るたびにクレームです。しかも本人は『サウナ・スーパー銭湯を網羅した俺からの建設的なアドバイス』だと思っているようで、なにかと『他の施設では』『あの店は』と口にして、非常に鬱陶しい。さすがに施設としても見過ごせなくなりましたね」

◆女性アルバイトを狙う、姑息な手口

サウナ通を気取ってクレーム入れる男には、ある傾向があった。

「男は必ず小柄な女性アルバイトを狙ってクレームを入れるんです。私は身長180センチなんですが、私に直接クレームを言ってくることはなく、むしろ避けているようでした。他の男性従業員にも、クレームを入れることはありません。弱い立場を狙っている男に憤りを覚えた私は、女性従業員には顔を周知徹底させ、クレームが入った際には私をインカムで呼び出すように指示しました。しかし、男も手慣れているのか、クレーム後そそくさと店を出ていくようになって。そこで男が来店した場合は従業員で行動を逐次監視するようになりました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください