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“月収1000万円中学生”は20歳で借金1000万円の妻子持ちに。「生活も金銭感覚も同世代とズレちゃった」

日刊SPA! / 2024年7月19日 8時53分

 結婚と同じタイミングで、キメラゴン氏は出身地の東京から名古屋に移住している。

「旅行で訪れた熱田神宮がめちゃくちゃ気に入って、近くに住めば行きやすいなと思ってたんです。で、会社を辞めたのを機に名古屋に引っ越しました。妻の拠点も名古屋だったのでちょうどよかった。

 東京に住んでいる頃は利益ばかり追求する俗物的な人間になっていたような気がして、好きなことだけしようと思ったのも引っ越した理由です。がむしゃらに働かないなら東京じゃなくてもいいし、いまみたいに東京に来るのも新幹線ですぐですから」

◆「チャレンジは絶対に早い方がいい」と気づいた

 10代で起業して成功し、20歳になる前に結婚。そして東京から地方に引っ越して悠々自適な生活を送る姿は人生のイベントを何倍速かで先取りしているように見える。

「仕事を成功させてメディアに注目された16歳くらいの頃はタワーマンションの最上階に住むほどお金もあったし、女の子にもモテたし、天狗になっていました。別に急いでいたわけじゃないですが、学生生活だけでは絶対に経験できない広い世界を知ることができたのはよかったです。

 成功、失敗に関わらず、チャレンジは絶対に早いほうがいいと思っています。14歳から仕事を始めたなら、周りの人が大学を卒業する22歳まで8年ありますよね? 何でもそうですけど8年続ければベテランになれるし、軌道修正もしやすい」

◆良い関係性は“収入に関係なく”続いている

 得るものも多い反面、失うものもあったと話すキメラゴン氏。ただ、そこから学んだこともあるという。

「生活も金銭感覚も同世代とズレちゃって、強い孤独感を感じていた時期もありました。でも、残る友達は収入に関係なく残ったので、そういうものかなと。そこで繋がり続けている人がいまも仕事仲間だったり、お金を貸してくれたりもしているので、周りの人は大切にしたほうがいいと思います」

 最後に、今後の展望について聞いてみた。

「何も考えてません(笑)。というか、先のことを考えても結局わからないので考えても無駄じゃないですか。しいて言うなら仕事も生活も好きなことだけやって暮らしていければなと思っています」

 月収1000万円中学生として名を馳せたキメラゴン氏の現在は、お金に関係なくひたすら幸福度を追求する生活を送っていた。

【松嶋三郎】
浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。Twitter:@matsushima36

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