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櫻井翔の演技力に賛否も…『笑うマトリョーシカ』視聴率低迷の陰に「日本で政治ドラマはヒットしない」の法則

日刊SPA! / 2024年7月19日 15時50分

◆日本は政治ドラマがヒットしにくい

『笑う――』の不振の理由はほかにも考えられる。米国には1999年の『ザ・ホワイトハウス』(NBC)や2013年の『Veep/ヴィープ』(HBO)など政治家が登場する大ヒットドラマが数え切れないほどあるが、日本にはほとんどない。

 長澤まさみ(37)演じるキャスターが政界と警察の癒着に斬り込み、評判高かったフジ系『エルピス-希望、あるいは災い』(2022年)も、視聴率は個人3%前後でコアは2%前後。振るわなかった。

 草彅剛(50)が主人公の政治家に扮した同『罠の戦争』(2023年)も評価は高かったものの、視聴率は個人5%前後、コア約2.5%にとどまり、ヒットと呼べるまでには至らなかった。

 政治に無関心な視聴者が多いからか。それとも政治家を毛嫌いする人が多いためか。あるいは米国は大統領制、日本は議院内閣制という違いからか。それとも制作者側の工夫が足りないのか。ドラマ界の謎の1つである。

◆なぜ視聴率が低い? 秀逸なストーリーをおさらい

『笑う――』の第3回までのストーリーを簡単に振り返りたい。東都新聞記者・道上(水川あさみ)が清家(櫻井翔)の高校時代について取材したところ、生徒会長だった清家には鈴木俊哉(玉山鉄二)というブレーン役の同級生がいたことを知る。鈴木は清家の秘書になっていた。

 鈴木は今も清家を支えていた。というより、清家には主体性が感じられず、すべて鈴木に従っているように見えた。道上は鈴木が清家を操っているのではないかと考える。アドルフ・ヒトラーに演説法などを指導したエリック・ヤン・ハヌッセンのような存在である。

 鈴木には政界に恨みがあった。28年前に起きた政官界が絡む贈収賄事件で、不動産会社社長だった父親は責任の全てを押し付けられた。その後、謎の死を遂げる。鈴木が清家を利用し、政治家たちへの復讐を企んでいる可能性が浮上した。

 ところが、鈴木は何者かに車で跳ねられてしまう。命は助かったが、身の危険にさらされている。清家を操っているのは鈴木ではないようだ。

 道上が次に注目したのは清家の大学時代の恋人・三好美和子(田辺桃子)。法院大学に通いながら脚本家を目指していた野心家だ。美和子は清家を27歳で政治家にすることに執着していた。

 美和子の願いはかなう。清家は27歳で代議士になった。清家が秘書をしていた代議士・武智和宏(小木茂光)が交通事故死し、弔い選挙に出馬した清家が当選したからだ。

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