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コンビニ店員が遭遇した“最悪”のセルフレジ万引き事件「親が子を利用して」――大反響・ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年7月20日 15時44分

 セルフレジの利用が多いオフィス街においては、不正や万引きの被害がどの程度のものなのか気になったので本部の人に聞いてみたところ、次のような返事がかえってきた。

「オフィス街のコンビニで購入する人は周辺の会社で働いている人たちで、昼時になると、いっきに押し寄せるんだけど、(セルフレジを使って)自分たちで買ったほうが早いしラクだと考えている。

 そんななかでも“同じ会社の人の目”が抑止力になっているのか、ほとんどの人がきちんと購入してくれている。もしも不正をおこなっている場面を“同僚に見られたら”という恐怖心があるし、捕まった場合は人生が終わるので」

 もしかすると、そもそも“真面目に働いている会社員が万引きなんてするのか?”と思われる人も多いかもしれないが、筆者が店内で捕まった人を数多く見てきたなかで、いちばん多いのが「普通の会社員とOL」なのである。

◆「最悪で悲しい」セルフレジ万引き事件

 しかしながら、セルフレジでの万引きといえば、こんな出来事があった。

 夜20時過ぎに30代半ばぐらいの女性が「店長さんはいますでしょうか?」とたずねてきた。店長が表情を曇らせながら「もう警察に任せているので来なくて結構です」と言う。すると女性は「告訴を取り下げて下さい。反省しています」と、店内で土下座をはじめたのだ。

「ダメです、あなたは私にウソをつきましたね。それに、犯罪に子供を利用するのは絶対に許せないので告訴は取り下げない。もう警察に任せたので来ないでください」
「いえ、お願いします!」
「土下座なんて止めて下さい。あのね、あなたの子供に同情しますよ。子供がいちばん可哀想だということを肝に銘じて下さい」

 女性はしばらく嘆願していたが、ようやく諦めて帰った。

 いったい、何があったのか……。筆者は気が気ではなかった。店長が嘆く。

「これほど最悪で悲しいことはないよ」

◆親が子供を万引きのカモフラージュに…

 店長によれば、顛末はこうだ。女性は、必ず混んでいる時間帯を狙い、小学校に上がる前の子供と店にやってきた。

 たくさんの商品をセルフレジで会計するのだが、子供は楽しそうにスキャンする。それを女性がぜんぶ取り消しの処理を行い、1品だけクレジットカードで支払う。そして、1品の料金しか支払っていないにもかかわらず、商品をすべてカバンに入れるという手口だった。

 親子は週1回は同じパターンで犯行を繰り返していたのだが、当然、特定されており、警察に任せていたのだ。ある日、警察が犯人の女性を店に連れてきて、謝罪したうえで万引き分を弁償した。女性は平謝りだったというが、店長が追い討ちをかける。

「正直に言って下さい。何回やりましたか?」

 ここで正直に白状すればよかったものの、彼女は「これが初めてです」と嘘をついたのだ。しかし、常習犯である証拠はしっかり残っている。親が子供を万引きのカモフラージュに使っている点がタチが悪く、これに店長が激怒したというわけだ。

 子供に罪はないとはいえ、非常に悲しくなる出来事だった。

<文/浜カツトシ>

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