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市原隼人「怒りが僕の原動力」“理由なき反抗”を続けてきたデビュー25年の現在地

日刊SPA! / 2024年7月21日 8時52分

 その人が、自分自身の可能性をつぶさないこと。それが人生を楽しむためのひとつの大きな手段だと思います。可能性さえ捨てなければ、たとえ目標にたどり着かなくても、そのプロセスのなかで、また新たな喜びを発見できるかもしれません。おこがましいですけれど、僕も同じ思いで、日々壁にぶち当たって、毎日心を折られるなかで、可能性だけはつぶさずにいたいなと思っています。

◆最新ドラマを前に、孤独感でいっぱい

――クライムサスペンス『ダブルチート 偽りの警官 Season2』がスタートしました。4月期にテレビ東京で放送された向井理さん主演のSeason1から、WOWOWにバトンタッチして、市原さん演じる田胡悠人を新たな主人公に展開していきます。1からの物語を受けての2の主演というスタイルへの挑戦はいかがですか?

市原:とても難しかったです。Season1で構築された組の空気感や雰囲気だったり、シーズンを通じて作品として何を伝えたいのかを考えたりしています。本当の正義とは何なのかという大きなテーマが見える、難しい作品です。撮影に入る前に各プロデューサーや監督陣と一緒に色々と話し合うなかで、ヒューマン的な部分がより前に出る作品になってきました。

――作品のテイストが、Season1とはまた違います。

市原:Season1では地上波ならではの面白さを提供されていたと思うので、我々は我々でWOWOWでしかなし得ない掘り下げ方をしていきたいと要望いたしました。しっかりとすべてのスタッフ、役者のことを信じて寄り添ってくださる監督陣なので、そこに迷いはありませんが、これから田胡として、どんな心情にたどり着くのか、どこまで入っていけるのか。正直、自分としては孤独感でいっぱいです。

◆主人公に寄り添ううち、涙が出たり声が出なくなったり

――孤独感、ですか。

市原:常に心に影を持った田胡悠人の気持ちに寄り添う、その一択しかないのですが、脚本には描かれていないのに、もどしたくなってしまったり、涙が止まらなくなったり、声が出なくなったりしています。

――内へ内へと入っていくキツイ作業のようですが、視聴者にとっては、田胡はかなりなぞに包まれた人物です。

市原:そうなんです。主役ですが、人を巻き込んでいく役でもありません。誰かに何かを訴えかけるというよりも、お客様に何かを拾っていただき感じていただく作品になっていると思います。クライムサスペンスとしてのテンポ感も楽しんでいただきつつ、田胡がなぜ詐欺師になったのかを最終回まで追いかけていただけたらと思います。ものすごく生々しい人間の姿を見ていただけるんじゃないかと。僕としては、苦悩して悩んでいる様を、そのまま田胡に投影できればいいなと思っています。

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