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耳元にライターを近づけて「殺すぞ」…50代支店長の日常的なパワハラ。“民間の相談窓口”に集まる悲痛な声とは

日刊SPA! / 2024年7月22日 15時52分

◆事例3:ハラスメントハラスメントされた50代所長

 業務をスムーズに行うために、上司が指導したり、注意したりするなどの行為をハラスメントと指摘し、自分の権利を過剰に主張する「ハラスメントハラスメント(ハラハラ)」が最近では顕著になっているという。

 2024年1月、学童教育関連会社のアルバイトに従事する20代前半の女性から、所長(50代男性)から怒鳴られたり、高圧的な態度を取られたりするなどの通報があった。

 学童教育関連会社のコンプライアンス部が調査したところ、パワハラの事実はなく、所長は適切な態度で業務を推進していたことがわかった。通報者は所長の対応を大げさに捉えた結果、ハラスメント被害を感じたという。

 最近増加しているハラスメントハラスメント。前出の三谷氏は次のように指摘する。

「実際はハラスメントではないのに、ハラスメントと思い込んで、会話を録音する人もいます。また思い込みが過ぎて『今後一切、私に対する指導をやめてください』と、上からの指示を下に伝えることを拒否する人や、逆にハラハラと勘違いしている社員に指導できない管理職の悩みも増えています」

◆3か月に一度ハラスメント研修を行う

 ハラハラの増加に企業側はどう対処すべきなのか?

「企業側の防止策として、ハラスメント研修を3か月に一度など定期的に行うことで相談しやすい環境づくりに繋げることがあげられます。また、個人としては、行き違いや誤解が生じても話し合いによって解決できるように日ごろから社員が相互にコミュニケーションを取りやすい環境づくりを図ることが大事です」

 ハラスメント問題は相互のコミュニケーションの問題でもある。コミュニケーションを取りやすい社内の環境整備も今後の課題だろう。

<取材・文/夏目かをる>

【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」

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