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1日400杯売った「元ビールの売り子」が裏側を暴露。真夏のデーゲームの“過酷すぎる舞台裏”

日刊SPA! / 2024年7月23日 15時54分

 ただ、売れる可能性が高くても、デーゲームにはナイターにはない辛さがあるという。

「私が働いていた球場はドームではなかったので、夏のデーゲームはめっちゃ暑かったですね。一応、帽子は被っているのですが、売り子独特の被り方があって、帽子を半分に折ってピンで止めるんです。見た目が可愛くなるので、みんなその被り方をしていたのですが、後ろは被っていない状態。しかも、お客さんに顔を覚えられると買ってもらえる可能性が高くなるので、顔がよく見えるようツバは上げていました。真夏の炎天下でも、帽子としての機能は全く果たしていませんでしたので、かなり暑かったですね……」

◆裏で支えるチェッカーの存在

 ドームではない球場の真夏の炎天下ともなれば相当な暑さ。なかには体調を崩す売り子もいるとのことだが、熱中症対策などはどうなっているのだろうか?

「裏方のスタッフとして“チェッカー”という役割のスタッフさんがいるんですが、その方が冷えたタオルや飲み物を常に用意してくれていました。あと、売り子が販売している間も見守ってくれているので、体調の悪そうな子がいたら声を掛けてくれたりするので安心して仕事ができていましたね」

 また、試合時間=勤務時間なだけに特に休憩時間はなく、試合の間はずっと販売しつづけているとのこと。

「休憩時間というものは特にありません。背負っている飲み物が空っぽになったらチェッカーさんに補充してもらうのですが、そのタイミングがちょっとした休憩タイムですね。もちろん、絶対に休憩をしてはいけないというワケではなく、上手く休憩を取りながら働いている売り子もいます。でも、やっぱり休憩するとその分売る時間が短くなるので、よほど体調が悪くならない限りは売り続けている人が多かったですね」

◆試合中はお客さんの顔しか見ない

 暑さ、寒さ、雨など日によっては非常に過酷な状況下で働くことになる売り子たち。だが、そんななかでも常に心掛けていることがあるそうだ。

「とにかく笑顔とフレンドリー感が大切ですね。意外と常連さんも多いので、顔見知りになったら私から声をかけたりします。飲んでいるお酒が減っていたら『おかわりどうですか?』って感じで。常連さんとはいえ毎回座っている席は違いますけど、試合中は常にお客さんの顔しか見ていないので簡単に見つけられます。そうやって常連になってくださったお客さんの席を把握して、飲み物がなくなりそうな頃に様子を見にいって勧める感じですね」

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