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電車内で痴漢された女性を「全員が見て見ぬふり」犯人を叩いたら…“最悪の事態”に発展

日刊SPA! / 2024年7月24日 8時53分

 さらに「女のくせになんだお前は!」としつこい。「いや、あの、だから」と説明しようとすると「なんで殴ったんだ!」と続ける。

「お前もなんか言えよ」と痴漢したサラリーマンを見ると、その老人に「ありがとうございます!」と会釈して、タイミングよく下車して行ったのだ。

 痴漢した犯人が、“女から急に殴られた被害者”のふりをして逃げ切ったのだ。

◆全員が見て見ぬふり

 周りの乗客は誰も助けてくれなかった。通勤の時間帯で朝から面倒に巻き込まれたくなかったのだろうか、全員が見て見ぬふりを決め込んでいた。

 老人はずっと筆者に文句を言ってくる。いくら酒癖が悪くても、痴漢されてない人を殴るほどヤバい人間ではないのに……。

「さっきのサラリーマンに痴漢されたから、カバンで叩いたんですよ。たぶん、指紋とか残っていると思うから、一緒に駅員さんと警察のところに来てくれませんか?」

 この老人を誘ってみたところ「付き合っていられるか!」と降りていった。

 うるさい老人もいなくなり、席も空いてきたので座った。まあ、胸糞悪い出来事だったけど、酔って座る電車は謎に気持ちいいんだよな。

◆悲劇は続く

 爆睡していると、国分寺駅に着いた。北口を出て、ピカソで足りなかった洗剤を買って、テクテクと歩いていると、「あれ!さりぃ久しぶりだね!どうしたの?」と声をかけられた。昔よく通っていた居酒屋の大将だ。

「おはよー、飲みすぎちゃって」

 そう答えながら気がついた。いま住んでいるのは国分寺ではない!

 当時の自宅は中野である。酔っていたことに加えて痴漢と老人の説教で混乱し、間違えて昔住んでいた国分寺まで来てしまったのだ。さらに買い物までしてアパートに向かっていたのだから、大将に会わなければ、そのままドアをガチャガチャしていた可能性もあると思うと怖い。他人の家に入ろうとして通報されていたかもしれない。この一件以降、そこそこ酔ったら電車を使わずタクシーで帰ることにした。

<文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

―[乗り物で腹が立った話]―

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