1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

月60万円稼いだ45歳元パチプロ。「闇スロ」との出会いが“破滅の序章”に…

日刊SPA! / 2024年7月27日 15時54分

「4号機がなくなって、半年くらいはなかなか大きく勝てなくてキツかった。さてどうしようかと思ってたら、パチンコのマックスタイプのブームが来たんだ。たまたま初代花の慶次を打って、コレはすごい!って。それでクギを覚えるようになったんだよ。パチスロの設定は外から見てもわかんないけど、パチンコのクギって見ればわかるじゃない。クギの空いてる台を見つけて、確変中の止め打ちとオーバー入賞狙いを駆使して打ち込んでたけど、当時の宮崎じゃそこまでして打ってるヤツなんかいなかったから、完全にブルーオーシャン状態。初代、花の慶次なんかチョロ打ちで回転率がスゲぇ上がったから、かなりオイシイ思いができたなぁ」

◆クギが読めるようになりプロの自覚が芽生える

 そして加藤さんはパチスロからパチンコへと主戦場を移し、プロとしても充実した日々を送ることとなる。

「クギを読めるようになったことで、『プロだな』って思えるようになった。オレはコレでメシ食ってるんだぞ!って実感はすごくあったね。当時の宮崎は本当に状況が甘くて、2〜3軒回れば確実に打てる台を拾うことができて、海物語の島なんて、じいさんとばあさんばっかで、ライバルもいないしクギは甘いし、プロからしたら本当にブルーオーシャン(笑)。困ったら海物語だ!って、何度助けられたことか」

 4号機がなくなってもパチンコがある……。そんな変わり身の早さで加藤さんは、パチンコに安住の地を求め、プロとして足場を固めていくことになった。

◆闇スロとの出合いは突然に

 そんなある日、加藤さんは遂に闇スロと出合うことに……。

「2009年頃だったかな。バーテンやってる店の客から4号機が打てるゲーセンがあるって聞いたんだよ。しかもそのゲーセンは換金してくれると。おいおい、それはゲーセンじゃねぇ! 闇スロだろ!って(笑)。それでその人に連れてってもらったんだけど、オレがバイトしてた店の裏に番長とかのポスター貼ってる店があって、スロット好きが飲み屋でも始めたのかなぁって思ってたら、そこが闇スロだったの」

◆ホールでは打てない4号機に大興奮

「店に入ったら北斗の拳とか番長、秘宝伝、キンパルとか、爆裂台が15台くらいあって、台の上にはデータカウンターも付いてんの。横にサンドがあってカネを入れるとゲームセンターのスロットみたいにクレジットが50って出て、払い出しがあるとそのカウンターが上がっていくわけ。もう、ラインナップ見て、すげぇ興奮しちゃったよ。北斗の拳とかキングパルサーとか打ちまくった。懐かしい! あの連チャンがまた味わえる!って」

 結局、その日は散々打ち散らかしてしまい、3万円の負けとなったが、常連客に聞くと宮崎市内には全部で4軒ほどの闇スロが営業していることがわかった。そこで加藤さんはそれらの闇スロを回り、しばらくの間、往時を懐かしんで4号機を打ち込んだという。だが、気がつけば1か月でマイナス30万円。

 その後、闇スロにどっぷりとハマっていくことに……。加藤さんの人生は、ここからさらに大きく変わっていくことになる。

取材・文/谷本ススム

【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください