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“日本一寒い町”の夏の気温は?北海道でいちばん涼しい場所を求めて旅してみた

日刊SPA! / 2024年7月28日 8時53分

 ただし、釧路駅到着後に駅前で温度計を見ると、16時13分時点で29.5℃。根室とはわずか2.5℃の違いだが、体感的にはそれ以上に暑く感じる。ホテルでチェックインの際、地元出身のフロントスタッフの方は「暑すぎてうんざりします」と苦笑い。道外の方は幾分過ごしやすい気がするが、涼を感じるには程遠い。暑さに不慣れな地元の方が参ってしまうのも仕方ない。

◆北海道なのに最高気温が36℃の町

 翌日は6時台の特急に乗るため、早朝にチェックアウト。気温は22.5℃でこのくらいだと外を歩いていてもまとわりつく暑さはない。

 帯広から25㎞ほど東にある池田駅で下車したが、ここも十勝平野なので朝8時14分の時点で28.5℃。後で調べてみると、池田町ではこの日の最高気温が36℃まで上がっており、もはや本州にいるのと大差ない状況だ。

 ちなみに有名観光地ではないこの駅で降りたのは、路線バスで陸別町に向かうため。この町は冬場になると全国最低気温を頻繁に記録する別名“日本一寒い町”。ここなら真夏の暑い季節でも涼しいかもしれないと思ったからだ。

◆“日本一寒い町”はまさかの気温32℃!

 ところが、池田駅前から2時間近くバスに揺られ、街の中心地にある『道の駅オーロラタウン93りくべつ』に到着すると、そんな淡い期待はあっさり裏切られる。建物前にある温度計は10時42分の段階で32℃を表示していたからだ。

 陸別町の場合、冬場の最低気温がマイナス20℃以下を記録するのは当たり前で、過去最低は非公式ながら78年2月に観測したマイナス38℃。寒暖差が70℃になることに驚きだが、日本一寒いのはあくまで冬場。内陸で標高が高いわけでもないので夏場は暑く、避暑地にはならないようだ。

 この日は再び帯広で泊まり、翌日は午後から仕事があったので札幌に一度戻ることに。途中にはスキーリゾートのトマムがあり、最寄りのトマム駅は標高537.13mの北海道最高所の駅。下車はしていないがたまたま筆者のiphoneに入れていた温度計アプリを見たところ、同駅停車中のトマムのある占冠村の気温は27℃(9時46分時点)。池田町とは約70㎞離れているが標高がある分、少し気温が低いようだ。

◆最北端の街、稚内はやっぱり涼しかった!

 そして、翌日は札幌駅7時30分発の特急『宗谷』で日本最北端の街、稚内へ。駅前に設置されたカントリーサインと一体型の温度計は27℃(12時44分時点)。日本最北端だからか真夏でもそこまで気温は上がらず、駅のすぐ近くが港なので海風が吹いて心地よい。

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