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どれが「鯛(タイ)」か分かりますか?今さら聞けない「刺身の種類」の見分け方

日刊SPA! / 2024年7月29日 8時53分

「1980年代、ブリの稚魚であるモジャコの採捕も盛んに行われ、エサのイワシも安価に使えました」と、野本氏。

◆「魚食文化」を次世代に繋いでいくには…

余談だが、カンパチ、プリ、ハマチの集合写真を知人の料理人などに見せたところ、ブリとハマチはさすがの的中率であった。しかし、カンパチを「シマアジ……?」と2名が回答した。惜しい! 確かに、カンパチとシマアジは切り身になると見分けがつきにくい。どちらも身が引き締まっており、断面がくっきりとし、断面の「エッジ感」が似ている。

日本はかつて豊富な魚介類を自給していた国であったが、現在では多くの水産物を輸入に頼っている。背景には、気候変動や国内の漁獲量の減少や漁業者の高齢化など、さまざまな問題がある。

魚離れも進む一方だが、刺身や寿司を見ると、魚の個性や魅力は格別と思わずにいられない。伝統的な食文化をあらためて見直し、次世代に引き継いでいきたいものだ。

<取材・文/木村悦子 取材協力・羽田市場>

【木村悦子】
フリーの編集者・ライター。出版社勤務後、編プロ「ミトシロ書房」を創業。実用書やガイドブックの企画・編集を行う傍らで、Webライターとしても活動。飲食・日本文化・占い・農業など、あらゆることに興味があるが、生き物が大好きすぎて本も書く。『日本で会えるペンギン全12種パーフェクトBOOK』2刷、『ラッコBOOK』3刷を執筆。

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