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ラーメン店「過去最多の廃業」の中、大阪発“異端”ラーメンチェーンが逆境下でもファンに支持されるワケ

日刊SPA! / 2024年7月31日 8時53分

 この大胆な行動に驚き、個人店の廃業が多く逆風が吹くラーメン業界の中、この挑戦は無謀すぎないかとお話ししたが、頑張ると意気込みを見せられたのでそれ以上は助言しなかった。しばらくして、食べログを見ると高評価の店になっていたので再度驚いたものだった。最近はYouTubeで調理技術を学び、飲食店を始める人もおられ、時代の変化を感じる。

 ラーメン店は比較的簡単に開業できると思う人が多いし、素人でも趣味の延長で経営が可能と思いがちなので開業したいと考える人が増えている。定年して会社人生を終えたサラリーマンが人生100年時代までたっぷりある時間をどう有意義に過ごすかを考えた時、ラーメン屋でもやるかと単純に考えたのだろう。

 しかし、実際にやってみたらそんなに簡単ではなかったと後悔すると思う。業態の陳腐化サイクルが短い外食業態の中で、ラーメンは特にトレンドの変化が激しく、新たな味と共に次々にオープンする新規出店者と既存店の戦いの構図が鮮明となり、生き残り競争が激化しているのが実情だ。

◆勢力を拡大する大阪発祥のチェーン店

 コロナが収束し、人流が復活したのに、物価高・エネルギーコストなどあらゆるコストの上昇などで、ラーメン店の倒産が増えている。東京商工リサーチによると昨年(2023年)にはラーメン屋の倒産件数が過去最多となる45件を記録し、過去15年間での最高記録とのことだ。

 そういった厳しい経営環境の中で、いつも行列を生み出すラーメン店を運営する企業がある。人類みな麺類を中核ブランドとする「UNCHI株式会社」だ。2012年4月12日、大阪・西中島に1号店となる醤油らーめん専門店・人類みな麺類をオープンして以来、週末50人以上の行列を作り続けている。

 とろとろ極厚チャーシューと極太メンマ、全粒粉入りの極太自家製麺が有名で、見た目はガッツリしたG系ラーメンだが、アサリやハマグリの旨みを閉じ込めたスープはあっさりしている。並ばないと食べれないというのがネックだが、ラーメンマニアを含め皆さん我慢して並んでいるようだ。

◆行列ができると話題の「人類みな麺類」

 フランチャイズ契約資料によると、店の雰囲気も、女性にも支持される、こだわりの店舗デザインを目指しているという。集客力を強化するには、女性一人でも入りやすく居心地良く、男女問わず高い評価の内外装デザインが必要だ。女性は食事の様子を他人に見られなくないという人も多いため、それを考慮した店づくりになっている。

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