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有名MVにも登場。沖縄の人気ハンバーガーチェーン「巨大看板リニューアル」まさかの大反響の顛末

日刊SPA! / 2024年8月2日 8時51分

 博多や神戸、大阪、愛知のほか、東京でも茗荷谷、本郷、渋谷、赤坂、神谷町、大森といったエリアにA&Wを出店していた。しかし、今は全て撤退している。両者の明暗を分けたのは一体何だったのか。その理由について、崎濱さんは「創業者の息子である2代目(平良健一社長)がお客さまを楽しませるための“エンタメ”を大事にしていた」と答える。

「A&W牧港店には広い芝生席と子どもたちの遊べる広場があり、イベント開催時には、マスコットキャラクターの“ルートベア”、通称ルーティ―が、お店を盛り上げています。そのほか、子供たちにバルーンアートを配ったり、ルートビアを毎日おかわり自由にしたりしたのも、平良社長だったんですよ。また、A&Wで楽しい時間や満足のいくサービスを味わえたら、その合図に鐘を鳴らす『サンキューベル』も平良社長のアイデアで、これはアメリカ本社ではやっていないA&W沖縄だけのユニークな試みなんです」

「お客さまを喜ばせたい」という思いと「お店や商品の認知を広めたい」という狙いがあって、エンタメを意識した取り組みを行っているわけだ。

◆店長にオーナーシップを持ってもらう企業風土

 また、エンタメだけではなくQSC(品質・接客・清潔)にもずっとこだわってきたという。

「平良会長は『A&Wは“あなた(A)”と“わたし(W)”を指し、お客様と従業員を表す』とよく言っていました。店舗巡回の際も、『お店を綺麗にしなさい』という言葉を常にスタッフへ共有していたんです。お客さまを大切にするということは、昔も今も変わらないA&Wの揺るがない姿勢になっています」

 さらにA&W沖縄には「失敗を恐れずに挑戦してみる」という企業文化が根付いているという。店舗の運営は店長に裁量を委ねられ、BGMの選定や商品の売り方、キャンペーンなどは各店ごとに決めているとのこと。

「私はA&Wの店舗スタッフからキャリアをスタートし、複数店舗の店長を経験したのちに、現職に就いていますが、店長時代はいろんな失敗をしてきました。それでも、平良社長からは『自分のお店なんだから、お前に任せた』と背中を押してもらっていましたね。ある種、自分のやりたいようにできたこともあり、オーナー意識を持って店舗の運営に携われたと思っています」

◆売り上げ1.5倍。看板をリニューアルして大反響

 今回の取材場所である「A&W牧港店」は、A&W沖縄の中でも随一の人気を誇る店舗で、日中帯は観光客が多く訪れ、夜遅い時間帯は地元客で賑わっているという。

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