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「自分が知らない大学は無能」いまどき学歴差別してくる上司のその後――大反響・傑作選

日刊SPA! / 2024年8月3日 15時45分

 小さな会社とはいえ、配属先の希望を叶えてくれることからも上層部から期待されていた人材であったことがわかる。

 それでも現場で特別扱いされることはなく、課長のパワハラから身を守る必要はあった。

「課長自身がやるべき仕事も日常的におしつけられましたけど、私も早く仕事を覚えたかったですし、そこはあまり辛いとは感じませんでした。それに同僚の方と積極的にコミュニケーションを取ってアドバイスをもらうだけでなく、手が空いたら積極的にヘルプに入っていたので、こちらが忙しいときは逆に手伝ってくれました」

◆パワハラが発覚した課長は…

 しかし、赤井さんが一向に動じない様子を見ると、課長はもっと若い入社3年目の社員にターゲットを変更。精神的に追い込まれていく彼の姿を見て、たまらず人事担当者に相談したそうだ。

「自分のことなら我慢できますが、パワハラで傷ついている職場の仲間を見過ごすことはできません。それに人事担当が信頼できそうな方だったことも大きかったですね。すぐに聞き取り調査が行われ、多くの同僚からパワハラを裏づける証言があったそうで、しかも私が入社する前に退社した方が課長のパワハラが原因であることも発覚したんです」

 保身を図ろうと課長は同じ大学の先輩である専務に相談したが、冷たくあしらわれたそうで降格のうえ工場に左遷。今はすでに定年退職しているそうだが、たまに本社で見かけると相手は気まずそうに目を背けていたという。

「会社がちゃんと対応してくれてよかったです。もし上司の味方をされていたら、今ごろ私は会社に残れなかったでしょうから」

 最近はパワハラ相談窓口などを設ける企業が増えているが、上司のパワハラを告発するのは勇気が要ること。それでも退社に追い込むようなパワハラ上司を決して許してはいけない。<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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