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「夏休みの宿題は必要」東大生が断言。宿題でしか身につかない“ある能力”が人生を左右するワケ

日刊SPA! / 2024年8月4日 15時52分

「夏休みの宿題は必要」東大生が断言。宿題でしか身につかない“ある能力”が人生を左右するワケ

※画像はイメージです

―[貧困東大生・布施川天馬]―

◆賛否分かれる「夏休みの宿題」の存在
 学生にとって夢の期間である「夏休み」に突入しました。電車内や夜行バスは朝も夜も学生で混み合い、ビジネスパーソンの方々には辟易するような期間かもしれませんが、みなさんも夏を享受した覚えがあるのではないでしょうか?

 夏休みといえば、遊び、部活、そして忘れてはいけないのが「宿題」の存在。8月31日まで宿題をため込んだ方も多いでしょう。かくいう私も8月の最終週まで宿題をため込んでいました。

 宿題の存在については以前から賛否が分かれるところです。欧米では夏休みなど長期休暇に宿題を出さない地域も多いとか。また、日本国内でも、受験にいそしむ家庭では、塾の課題に追われる子どもの代わりに親が宿題を解くケースもあるそうです。

 では、夏休みの宿題は本当に必要ないのでしょうか? 私はそうは思いません。むしろ、夏休みの宿題程度も一人で終わらせられないのであれば、東大どころかどの大学を受けても失敗するであろうと予想します。

 これは、「宿題をやる子とやらない子で学力に差が付くから」ではありません。もっと根本的な理由があるからです。

◆受験は「納期」である

 そもそも、大学入試などの受験で問われる能力の本質とはなんでしょうか。もちろん、「学力」ではありません。正解は「期日までに要求された仕事がこなせるか」というスケジュール管理能力です。

 よく勘違いされることですが、どのような試験であっても、闇雲に勉強しては合格できません。「試験できかれること」に対応できるような知識、考え方を学習することによって、初めて合格できるのです。

 例えば、東京大学の数学では、ほぼ毎回決まって「微分・積分」分野の問題が出題されます。一方で、「空間図形」や「データの整理」などの分野は、全く出題されません。

 この時、「微分積分は全く触れていないけれど、空間図形の勉強を500時間やってきたAくん」は合格できそうでしょうか? みなさんの予想通り、おそらく落ちるでしょう。

 試験で問われる内容について答えられることこそが、受験勉強で目指すべき理想状態です。となれば、試験で問われない知識の勉強は必要がありませんし、それを勉強にカウントしてもいけない。

 どんな試験であろうとも、大抵は過去問が存在します。受験勉強は、過去問の研究から試験の出題傾向と、出題分野の偏りなどを分析して、必要だと予想される知識を洗い出し、ピンポイントに学習することで成り立つのです。

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