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「2m20cmの髪」から丸刈りに…“日本一髪が長い女性”が病気で髪を失って気づいた「自分の武器」

日刊SPA! / 2024年8月6日 15時54分

「実は他の人とそんなに変わりません。なぜなら、シャンプーは基本的に頭皮を洗うために使うからです。ただ、トリートメントは髪全体に使うので、7回使ったら1本がなくなってしまいますね」

◆重いから「首や肩が疲れる」

洗髪の話だけで、私たちとは大きく違った日常が見えた。きっとその他にも私達の知り得ない“髪長すぎる人あるある”が存在するはずだ。

「とにかく重たいので、首や肩が疲れます。また、歩く時も踏まないように気をつけますし、座る時もお尻で踏まないように気をつけています。あとは、1本抜けるだけで、いちいち切なくなりますね。18年間一緒に生きてきた髪ですから」

なんだか、苦労ばかりのようだが「外で髪を下ろしていると、知らない子供たちが集まってきますね(笑)」とほんわかする場面を生み出すことも。

さらに、レジャーの場面でも私たちとは違った一面が。

「海やプールはまったく行きませんね。乾かすのが大変すぎますから。それから、ジェットコースターには乗らなくなりました。以前、乗った時にまとめていた髪がほどけそうになって大変でして……。もしほどけた場合、例えば三つ編みにしていたら、後ろの人が大きな鞭で襲われるような大参事になりますからね(笑)」

◆突然、髪が「取れていくような感覚」に…

そんな神戸さんを、突然大きな岐路に立たせる変化が始まったのが、2022年の12月のこと。

「なんだか『抜ける量が、ちょっと多いかな?』と違和感を覚えはじめたんです。最初はあまり気にしていなかったんですが、2023年に入ってから急激に脱毛がはじまって、抜けるというよりは取れていくような感覚でした。そこで病気だと確信しました」

彼女を襲ったのは、免疫系の疾患が原因で起きた「広汎性円形脱毛症」。大切に髪を伸ばしてきた彼女にとって、神も仏もないとさえ思える沙汰ではないか。

「仕事道具であり、宝ものであった髪がなくなっていくのは、当然不安でした。そして毎日、大量に抜けて明日の自分がどんな姿になっているかわからないという恐怖に襲われて。先々の生活も心配になりましたし、鏡を見るのも辛くなりました」

◆「髪をバリカンで刈って丸坊主になる」動画を公開

絶望のどん底に落とされた神戸さん。そんな中である1本の動画をSNSで公開する。それは、誰よりも長い髪をバリカンで刈って丸坊主になるという衝撃的な内容。

「恐怖や不安を一人では抱えきれず、知人や友人に打ち明けたんですが、みな温かい励ましの言葉をくれて。おかげで、治療と向き合う気持ちがふつふつと湧き、病気を乗り越えていこうと心の底から思えました。いわば、心に光を灯らせてもらった感覚になったところで、動画の公開を決めたんです」

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