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日経平均“4451円下落”の今だからこそ「投資を続けるべき」理由。過去の暴落事例で明らかに

日刊SPA! / 2024年8月6日 8時55分

【2018年12月: 米国株急落・円高ドル安進行】
要因: 米中貿易摩擦の激化やFRBの利上げ継続により、米国株式市場が急落し円高ドル安が進行しました。
底値: 2018年12月25日(1415.55ポイント)
直前ピーク: 2018年12月3日(1689.05ポイント)
下落率: -16.2%
回復期間: 約11ヶ月
相場解説: 貿易摩擦や金融政策の不透明感が市場に悪影響を及ぼし、株式市場は急落しました。日本のTOPIXも影響を受けましたが、約11ヶ月で回復しました。

【2020年2月: コロナショック】
要因: 新型コロナウイルスのパンデミック。世界中で感染が拡大し、各国で経済活動が停止されました。
底値: 2020年3月16日(1236.34ポイント)
直前ピーク: 2020年2月6日(1736.98ポイント)
下落率: -28.8%
回復期間: 約8ヶ月
相場解説:パンデミックによる経済停止と不確実性が市場に大きな打撃を与え、株価は急落しました。しかし、各国の大規模な経済対策やワクチン開発の進展により、市場は回復基調に乗り、約8ヶ月で元の水準に戻りました。

こうした事例を見れば明らかなように、最大でも1年程度で暴落直前のピークと同水準まで株価が回復していることが分かるはずです。もちろん株価急落時の取引にはリスクがあるので慎重になるべきですが、パニックになって本来売らなくても良い株まで売ってしまっては本末転倒なのです。

◆理由3 ある日突然ブラックスワンはやってくる

株式市場には「ブラックスワン」という言葉があります。この言葉は1697年にヨーロッパで白鳥は全て白色であると信じられていた中、オーストラリアで黒い白鳥が発見され、その定説が崩れたことが由来です。

この概念は金融の世界でも使われるようになり、マーケットの予期せぬ大暴落が発生すると多くの投資家がパニックに陥り、本来売らなくても良かった株まで投げ売りしてしまう現象を指します。

残念ながら多くの投資家は、正確に「ブラックスワン」がやってくることを予測することは困難です。つまり長く投資をしていれば10年に1度は暴落はやってくるものであり、避けて通ることは不可能です。だからこそ、どんなときも無理せず継続できる投資が重要になるのです。

本来投資というものは、いかに退場しないで生き残れるのかを考えるべきです。その重要さを改めて考える機会が今回の出来事ではないでしょうか。株式市場の乱高下に惑わされず、冷静な判断を保ちながら、長期的な視野で投資を続けていくことが大切です。

<文/鈴木文太郎>

【鈴木林太郎】
金融ライター、個人投資家。資産運用とアーティスト作品の収集がライフワーク。どちらも長期投資を前提に、成長していく過程を眺めるのがモットー。 米国株投資がメインなので、主に米国経済や米国企業の最新情報のお届けを心掛けています。Webメディアを中心に米国株にまつわる記事の執筆多数
X(旧ツイッター):@usjp_economist

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