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「高速道路の渋滞」を引き起こすメカニズム。“迷惑な先頭車両”を観察し続けた結果…

日刊SPA! / 2024年8月11日 15時52分

「車間距離を開けていないからいけない」という意見が出てきそうですが、私は「ノロノロ状態では、急に前のクルマが遅くなる確率が高い」と思っているため、車間距離は50mほど開けていました。それぐらい車間距離をあけると、後ろのクルマがかったるそうに感じるかもしれませんが、その時、私は最後尾だったため、遠慮なく車間距離をたくさんとっていたのです。

 そうであるにも関わらず、なぜ私が前のクルマに追いついて、結局ブレーキを踏むこととなったのか。その答えは、時速65km/hから40km/hまで落とされてしまうと、アクセルオフだけでは対応できないから、であります。

◆先頭車両の1台後ろの車に注目

 なぜ、時速65km/hから40km/h程度にまで減速していたかというと、そこはいわゆる「ザク」部分だったのです。つまり、下り坂から登り坂になる箇所なのですが、速度が急激に遅くなったクルマは登り坂にいて、最後尾を走る私は速度が出やすい下り坂にいたわけです。

 そして、興味深いのは、時速40km/hまで速度が落ちたとき、トラックとそのすぐ後ろを走るクルマとの車間距離がものすごく空いていたという点であります。つまり、トラックは遅いながらも一定速度で走っていた一方、そのすぐ後ろを走るクルマが遅くなってしまったのであります。

 その後も、1車線区間が続いていたため、何度も同じ現象が起きていたのですが、興味深く先頭車両を見ていた私は、やはり「トラックの後ろを走るクルマが遅くなっている」という現象を確認をすることができました。

 つまり、トラックは遅いながらも一定速度で走っていた一方、その後ろを走るクルマが一定速度で走らないため、渋滞の発生源になったのだと思います。

 ではなぜ、トラックの後ろを走るクルマが急激に速度が遅くなったのか。これは、私の推測でありますが、「前に遅いトラックがいる」と思って油断していたのだと思います。

「どうせ前が遅い」と思ってボケーっと走っていたら、登り坂に差し掛かったときに「トラックよりも遥かに遅い速度」になってしまったのでしょう。そして、そのクルマの後ろを走る数台の車両が、みなブレーキを踏まなくてはならない事態になったのであります。

 速度が安定しないクルマの後ろをアクセルオフだけで対応するのはストレスがたまりますし、65km/h⇒40km/hといった極端な減速をされるとアクセルオフでは対応できません。

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