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不倫はどこから? 会話だけ、手を繫ぐ、キス、抱き合う…弁護士に聞いてみた――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! / 2024年8月13日 8時45分

しかし、性交渉のあるなしを証明するのはかなり困難です。例えば、『好きと言い合っているだけのLINE』や彼女の部屋に数時間滞在したことを証明するだけでは、不貞行為を推認させるには少し弱いのです」

◆バレても平気なのか?

では、自分の配偶者にセカンドパートナーの存在がもしバレても平気なのか?

「いえ、不貞行為がないからと油断するのは禁物です。『ラブホテルに数時間滞在したことが明らかな写真』や『部屋が別々でも、二人きりで宿泊を伴う旅行に出かけたことを証明する写真や旅館の領収書』などは、不貞行為を強く推認させます。

なので、裁判所が、セカンドパートナーでも、肉体関係が存在していたと認定する可能性はあります」

◆慰謝料の請求は?

なかには、「会うのは、他の外出目的のついで」「写真は絶対に撮らず、恋愛感情を匂わすLINEは削除」など、細かいルールを設定している人もいるが。

「強い証拠を摑まれることはないでしょう。ただ、一つひとつの証拠は弱くても、たくさん集まれば、『婚姻関係の継続が厳しい』と裁判所が判断し、離婚と慰謝料の請求が認められることは十分に考えられます。ちなみに、離婚が成立した場合、慰謝料の相場は150万~200万円ほど。

また、前述のオーラルの場合であっても「不貞行為」を連想させるものと言える余地もあるので、裁判となった場合、証拠があれば不貞行為と比べて低額ではあるものの慰謝料請求が認められる可能性もゼロではないので注意は必要です」

たとえ、慰謝料には至らずとも、心が離れてしまうことは間違いないだろう。

【弁護士・中里妃沙子氏】
丸の内ソレイユ法律事務所所長。離婚や男女問題の分野を得意とし、年間600件以上の相談を受けるなど、豊富な実績を誇る

取材・文/週刊SPA!編集部

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