1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

白杖の男性が横断歩道で困っていても全員が“無視”。3度目の「青」で現れた“意外な”救世主とは

日刊SPA! / 2024年8月13日 8時53分

「ようやく渡ることができたのを見ていてホッとしましたが、彼を助けた女性も杖をついていたんです。白杖ではなかったですけど、彼女は白髪で見たところ70~80代。

 その行動には心から尊敬しますが、この方より若くて見た目も健康そうな人たちが全員スルーしたという現実がすごい皮肉だなって」

 ただし、同時に自戒の念にも駆られたとか。

◆自分が現場に駆け付け、助けるべきだったと後悔

「健常者は最初に信号が切り替わった時点ですぐ横断歩道を渡れますが、男性は助けてくれる人が現れるまでその場から動けなかったわけです。そして、その事実に私も気づいていた。ウチのマンションから目と鼻の先ですし、2~3分あれば行ける距離です。

 けど、私は自分の洗濯物を干すのを優先し、その間は男性のことは気になりつつも作業を中断して現場に駆け付けるって選択は取らなかった。ほかの人も同じ状況なら私のように傍観したのかもしれませし、気にしすぎかもしれません。

 ただ、亡くなったじいちゃんに生前、『困っている人を助けられるような人間になりなさい』と口癖のように言われていたのを思い出しちゃって……」

◆取引先に向かう途中、白杖を持った女性に遭遇

 次こそはと思いつつもなかなか機会はなかったが、数か月前に取引先の会社に向かう途中、白杖を持った女性に遭遇。そこも音の鳴らない信号機だったので声をかけ、青信号になったタイミングで一緒に渡ったそうだ。

「正直、私はその信号を渡る必要はなかったですが、今度はちゃんと助けなきゃと思ったんです。すごく丁寧にお礼の言葉を言われたから恐縮しましたが、今度は自分が直接助けることができたからよかったです。まあ、取引先には時間ギリギリの到着になってしまい汗だくでしたけどね(笑)」

 困っている人を見かけても「きっと誰かが助けてくれるはず」と他力本願で考えてしまうことは少なくない。でも、そんな時こそ自分から積極的に声をかけ、行動を起こすべきなのかもしれない。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

―[世知辛い世の中]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください