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元セクシー女優が“普通の仕事”に転職するまでの軌跡。高収入に未練はあるけれど――大反響・傑作選

日刊SPA! / 2024年8月14日 15時44分

元セクシー女優が“普通の仕事”に転職するまでの軌跡。高収入に未練はあるけれど――大反響・傑作選

たかなし亜妖はセクシー女優として働き、プライベートでも自由奔放な生活を送っていたところ、蕁麻疹が出たことで転職を考えるようになった

過去5万本の記事より反響の大きかった傑作選。今回はレアな職業から転職した人に注目する。(初公開2022年9月10日「元セクシー女優の昼職転職記」全12回中の第1回 記事は取材時の状況) *  *  *

 フリーライターのたかなし亜妖と申します。WEBコラムや映画・漫画レビュー、時にシナリオなどジャンル問わず文章を書く日々です。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。なんとなく入った業界で気づけば2年半が経過したところで、引退を決意しました。

 その後は何事もなかったかのようにシレッと昼の世界へ出戻り。ライターになり早4年が経とうとしています。

◆蕁麻疹が出たことが女優引退のきっかけに

 私がセクシー女優だった4年前のある日。突然全身に蕁麻疹が出た。それも頭皮からつま先まで、私の体は余すところなくブツブツまみれに。まるで自分が草間彌生の作品になったように思えた。

 いや、それは完全にウソなのだけど、何の前触れもなしにこの状態になったのだから笑えない。皮膚科で鎮静化させる注射を打っても、薬を服用してもすぐに引かず、しばらくの間は水玉模様の肌と付き合わねばならなかった。

 見るも無残な姿を鏡で再度確認し、ふと考える。

「もうこれは“女優をやめろ”という、神様からのお告げではないか?」

 痒さに耐えつつ薬を塗り、一向に引かない蕁麻疹を眺めながら絶望する日々。おかげで一本撮影をキャンセルしてしまった。知人から当時、現場でヤバイ病気でも貰ったんじゃ、と心無い言葉を投げられ、激しくキレたのを今でも覚えている。AVの撮影現場は性病対策を徹底しているのだ。“お土産”を貰うことはまずないだろう。

 他に仕事をしていなかったため、働けない間は無職同然。いざ収入が途絶えてからようやく、私は自分の将来について真剣に考えることとなった。

◆業界から離れようと思った本当の理由

 実は蕁麻疹騒動が起こる数か月前から、セクシー女優を引退するか悩んでいた。2018年の年明け、つまり自分が業界入りを果たしてから丸2年が経過しようとしていた時である。

 私はこれといった理由もなく、ヌルリとアダルト業界に飛び込んだ。仕事をたくさん抱えているわけでも、かといって毎月激ヒマなわけでもなく……。言わば「知名度がないけどなんとか生きられる系の人間」でしかない。YouTuberで例えるなら登録者数3~5万人くらいの微妙な立ち位置で、生ぬるい状態をズルズル続ける日々。

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