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大谷翔平、前人未到の大記録「50-50」は可能?骨折から復帰のベッツが“キーマンとなるワケ”

日刊SPA! / 2024年8月14日 8時50分

 一見すると、盗塁数の方がネックとなりそうだが、先述したように“足にはスランプがない”。7月下旬に4試合連続盗塁や、8月3日に1試合3盗塁など、固め打ちならぬ“固め走り”も可能な大谷だけに、本人の意思次第で50盗塁は十分に実現可能だろう。

◆“50本塁打の壁”が高すぎる理由

 一方で、本塁打数の方が難易度は高いかもしれない。
 メジャー移籍後の大谷は決まって夏の終わりから秋にかけて調子を落とす傾向にある。通算の月間長打率を見ても、6月の.756をピークに、7月は.550、8月は.513、そして9月以降は.491と息切れをおこしている。半年間で162試合を戦うタフなメジャーでは、必然とも考えられるだろう。

 ただ今季の大谷は打者に専念しているため、二刀流だったこれまでと比べると疲労の度合いは幾分マシかもしれない。むしろ酷暑を乗り越えた9月以降にその打棒が上昇気流を描いてもおかしくない。

◆現地アメリカでも「50-50」への期待の声

 また大谷に対して、現地アメリカでも「50-50」を意識するコメントが徐々に出始めている。

 スポーツアナリストのベン・バーランダー氏は、アストロズの剛腕ジャスティン・バーランダーの弟であり、“大谷マニア”として日本でもよく知られている存在だ。

 そんなバーランダー氏は今月6日、自身のXに「打者に専念する今季は開幕前から40-40を達成するだろうと予想していた。(中略)今季32個目の盗塁を成功させ、現在48本塁打&45盗塁ペースだ(※6日時点) 50-50?」とポストし、40-40はもはや通過点で、50-50への期待をかけている。

◆ベッツの復帰が偉業達成への後押しに

 バーランダー氏のポストから1週間。現在は49本塁打&44盗塁ペースとほぼ横ばい。50-50を達成するためには、ペースアップが必要不可欠だが、骨折から約2か月ぶりに実戦復帰を果たしたチームメートのベッツが後押ししてくれるかもしれない。

 12日の復帰戦では、負傷前の1番ではなく2番に座ったベッツ。2打席目に自ら快気祝いとなるツーラン、4打席目にタイムリーを放つなどその存在感を示した。このまま1番大谷、2番ベッツで残りのシーズンを戦うとなれば、これ以上ない心強い援軍となってくれるはずだ。

 相手投手とすれば、塁上に走者がいる状況でベッツとの対戦は避けたいところ。つまり、これまで以上に大谷を簡単に歩かせるという選択肢は取りづらくなるだろう。結果的に大谷の本塁打増につながる可能性が高い。

 また、12日の試合と同様、大谷が一塁にいる状況で打者ベッツと対峙する投手はベッツに集中せざるを得ない。走者大谷に対するマークが弱まり、次の塁を陥れやすくなるはずだ。

 盟友ベッツの存在が前人未到の「50-50」を後押ししてくれるのではないだろうか。

文/八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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