1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

東出昌大がスキャンダル以降に“半分山暮らし”をする理由を初告白

日刊SPA! / 2024年8月16日 8時51分

──わずか60秒なのに、情報量が凄まじいです。

東出:うん、あの衝撃と喪失感と興奮は忘れない。人間と同じ哺乳類を殺すことは、すごく度胸がいる。でもその感覚ってまだうまく表現できないんです。肉なんて店で買えるのに、なぜあえて動物を殺すのかと聞かれたこともあります。自力で獣肉を獲ることで、新しい世界が見えるんじゃないか、今までの常識や固定観念みたいなのが崩れるんじゃないかと思って始めた狩猟ですが、まだ明確な答えは出ていない。なぜ狩猟に惹かれるのか。それについては一生考え続けるんでしょうね。みんなでカレーを食べている、あそこの椅子の上で黒い犬がくつろいでるでしょ? あの子が下に敷いてるのが、初獲物の毛皮なんです。

◆役者は数ある仕事のひとつ

──ここに住み始めたのはいつからですか。

東出:3年前かな。それよりも前、東京に住んでるころから、週末猟師みたいな感じでここに通っていて。でも、たまにしか来ないから土地の人と交流はなかった。ところがある日、山中で車がパンクしちゃって。山奥は電波も届かないから、歩いて下山したところで助けてくれたのが、ここの主である義守さんです。そのご縁からこの土地を紹介していただいて移住させてもらいました。

──東京の暮らしにウンザリして、ここに来たんですか。

東出:いや、そもそもあのスキャンダル以来、東京で部屋を借りることさえできなくなった。そりゃそうですよね、記者が集まってきたら近所迷惑ですから。それで、「別に東京なんか別に住みたくねえよ」ってやさぐれているときに移住の話をいただき、まさに渡りに船。当時はいろいろあってお金もなかったですし。

──計画的にこの土地に移住したというよりは、偶然暮らすようになったのですね。

東出:そうですね。住み始めたころはこんなに賑やかじゃなかったんですよ。誰も訪ねてこないし、犬も飼ってなかったので、本当に一人でした。食事もテキトーで、市内のスーパーで1週間分の食事を買い込んで、パスタ、そうめん、ご飯の繰り返しでしたね。移住してから半年ぐらいは、仕事の依頼もまったくなかったので、ずっとここにいました。その後、後輩たちが移住してきたり地元の方々と知り合ったりと徐々に人付き合いが増えていった感じです。当時はまさか自分の山暮らしが注目されて仕事になると思わなかったし、人生は分からないですね。

──今では、山暮らしの日々をYouTubeでも発信されていますね。

東出:はい。でも山の生活を発信するのもちょっと抑えようと思ってるんですよ。僕は半人前以下なんで、中途半端な知識で語ってしまうと、ここに長年住んでるおっちゃんたちに顔向けできない。それにアウトプットが忙しくなっちゃうと、発信を前提に生活することになって、本末転倒じゃないですか。そうなっちゃうのは気持ち悪いから、ちょっとずつ山暮らしの露出は抑えていければと思ってます。

【東出昌大】
1988年、埼玉県生まれ。「第19回メンズノンノ専属モデルオーディション」でグランプリ獲得。’12年『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。現在は北関東の山間部で狩猟生活をしながら役者業、文筆業をこなし、週刊SPA!に「誰が為にか書く」で連載。YouTubeチャンネルも配信中。

取材・文/安里和哲  撮影/尾藤能暢

―[インタビュー連載『エッジな人々』]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください