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<札幌記念2024>夏の大一番!今年の注目ポイントと“過去の名勝負3選”を競馬の達人が解説

日刊SPA! / 2024年8月17日 8時25分

 稍重馬場でレース中も雨が降り、かなり時計を要していた当時の札幌競馬場。それにもかかわらず、1000m通過タイムが59.9秒とハイペースでレースが進む底力勝負。モーリスは後方から3~4コーナーで仕掛ける形で展開的にも差し切れる流れでしたが、逃げたネオリアリズムを捉えきれず。単勝1.6倍の支持を裏切る形となってしまいました。

 しかし、これは結果的にネオリアリズムが強かったという事でしょう。実際に次走のマイルチャンピオンシップで3着に好走すると、翌年にはクイーンエリザベス2世カップを勝利しています。

 また、モーリスもその後は天皇賞(秋)と香港カップを勝利。さらに3着レインボーラインは次走の菊花賞で3着に好走し、古馬になって天皇賞(春)を制覇。4着ヌーヴォレコルトは国内外のGⅠ好走馬で、5着ヤマカツエースも金鯱賞連覇を成し遂げています。歴代の札幌記念でもトップクラスにハイレベルな年だったと言っても過言ではありません。

◆2021年/2頭のアイドルホースがそろい踏み!

 札幌記念といえばエアグルーヴの連覇など牝馬の活躍も見られるレース。しかし当時を見ていない筆者としては、牝馬の活躍としてイメージが強いのは2021年です。この年に人気を集めたのはともにGⅠ2勝のラヴズオンリーユーとソダシ。見た目や名前からファンも多い2頭のアイドルホースです。

 トーラスジェミニが逃げると前半3ハロン34.9秒と2014年以降では2番目に速いタイムを記録。道中もペースが緩まず1000m通過タイムも59.9秒とハイペースの底力勝負となりました。この流れを先に動いたのがソダシ。2番手追走から3コーナーではすでに先頭に立ち、迫るラヴズオンリーユーを凌ぎきって勝利を果たしました。

 人気、実力を兼ね備えた2頭によるワンツー決着。その後、ソダシはヴィクトリアマイル1着や、ダートのフェブラリーステークスでも3着と好走。ラヴズオンリーユーはBCフィリー&メアターフ、香港カップと海外GⅠを制覇しました。

◆今年は資質が真逆の2強の上げ下げがポイントに

 それでは最後に今年の札幌記念について触れたいと思います。ここまでの3戦で底力勝負というフレーズを使用してきました。というのも、札幌記念は洋芝で時計が掛かりやすく、直線も短いため仕掛けも速く底力勝負になりやすいという性質を有しています。そして、底力勝負になると上がりを要する展開となり、2014年以降の上がり1ハロンの平均値は12.2秒となります。

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