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「汚物がいたるところに…」有名スポーツジムの清掃員が見た“衝撃の実態”

日刊SPA! / 2024年8月18日 8時51分

◆排泄物まみれで菌だらけのプール

 特に女子の場合、水着が上半身と下半身になるだけに男子の倍以上の水となる。西郷は、その水の中に尿が含まれていることを知っている。「おしっこをプールの中で水着のまましたはず。その後、体を洗うことなく、更衣室に入っているみたい」。

 支配人から聞いたのだが、ジムの正社員5人ほどと水泳のインストラクターの間ではかん口令がしかれているらしい。会員たちに知られたら、子どもだけでなく、成人を対象としたスイミングスクールも閉鎖を余儀なくされるかもしれないからだ。

「閉館から開館の午前6時までジムの支配人は、『節電』と称して全館の冷房を止めます。換気扇も動かさない。温度が40度近い更衣室で大量の水と尿をモップで吸い取り、それをバケツに突っ込む。水で洗い、またタイルの水と尿の吸い取りをする。時折、除菌効果のあるバスクリーナーを散布する。この繰り返しを30分ほど続けます。苦しさと暑さと、強烈な臭いで泣き出したくなるんです」

 追い打ちをかけるのは、2~3歳の子がつけた紙おむつだ。親が子どもを連れて通わせるのだが、おむつをつけ、その上に水着を着せているようだ。更衣室のゴミ箱にあるおむつには水と尿、そしてウンチがついている。西郷は当初、驚いたという。「水着をつけ、プールの中でおしっこやウンチをしていると思う。汚いし、菌だらけのプール。2時間ごとに、殺菌効果の液をプール内に入れているみたいだけど、こんなところによく通うな……」。

◆おう吐物、おむつ、陰毛の清掃で泣けてくる

 更衣室の清掃を終えると、3階の男女の風呂場に移る。1日で男女合わせて、150人前後の会員が利用するようだ。男湯、女湯それぞれの室内の中心には浴槽があり、その奥に10人程が利用できるシャワーの個室ルームがある。男湯のシャワールームには、おう吐物が時々ある。「激しい運動をした後で、シャワーを浴びると気持ちが悪くなるのかな。そこまでしてジムに通うの?」。

 西郷はおう吐物を見ると、疑問に思う。ここも40度近い温度の中、汗を拭き出しながらシャワーとブラシを使い、洗い流す。

「夏は会員が大量に汗をかき、シャワーを浴びるから下のタイルにぬめりがつきやすいです。男湯は女湯よりも汗の量が多いので、四つん這いになり、手でブラシを持ち、タイルをゴシゴシとこすります。汗と水とおう吐物、バスクリーナーの液が混ざった臭いをかぐと、吐きそうになるんです。何度も『おっえっ~』と声を出しながら洗う。時々、涙が出てきます」

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