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“あおり運転”する「普通っぽい若い女性」。警察も呆れた「身勝手な理由」

日刊SPA! / 2024年8月20日 8時52分

 急ブレーキをしたことで車列からは離れるも、友人があおり運転のドライバーを追跡してくれた。

「友人はYouTubeで動画配信をしているので、ヘルメットにカメラを装着していた。そのカメラを起動させ、追跡してくれていたんです。30分くらい走った先に信号があり、友人はその車の前に出て、停車するように指示した。はじめは無視していたようですが、バイクを降りて車に駆けつけ、動画を撮っていることを話すと、そのドライバーは観念して路肩に停車したようです。数分して自分も追いついて、そのドライバーになんで危険な運転をしたのか、問い詰めることにしました」

◆「邪魔だから追い抜いた」とはいうものの…

 あおり運転に関しては、直ぐに警察に通報することが鉄則。その女性には新庄さんが聞き取りして、友人が警察に電話をしたそうですが意外な展開が待っていたとか。

「その女性は、急いでいて邪魔だから追い抜いたと言うんです。でも、抜いたからといって前に車は何台もいるし、何の意味もないだろうと問いかけると、急に泣き出したあげくヒステリックに怒鳴り散らして埒が明かない状態に。相手にできないので、警察が来るのを待って仲介してもらいました」

◆「普通っぽい若い女性」がなぜ?

 新庄さんたちはあおり運転や危険な追い抜きを説明し、動画があるので提出もできると警察に話しました。警察も、女性が加害者の可能性があると考えたようで、聞き込みをした結果、真相が判明する。

「女性があおり運転や危険な追い抜きをしたのは、自分は夏休みもなく子どもの世話をしているのに、バイクで遊んでいるわれわれが気にくわなかったという理由で……。ただ、危険な目に合わせるつもりはなく、ついカッとして煽りや追い抜きをしたというのです。警察官も呆れて、訴えるなら調書を作るとアドバイスしてくれました。ただ、日程的にもこんなおかしなドライバーにかまっている時間も無く、とりあえず本人が反省しているのなら、裁判を起こすつもりはないと説明。女性は厳重注意された上で、警察署で詳しく話を聞くと連行されていきました」

 あおり運転の犯人を警察に突き出すことに成功したとはいえ、スケジュールは大幅に狂い散々な目にあった。こういったトラブルは誰にでも起きる可能性が高く、バイクを運転する人は注意したほうが良いと説明してくれた。

「地方では、ツーリングで他のエリアからライダーが来るので、邪魔だと苦々しく思っている現地住民が多い。ツーリングに関しては、都心部よりも危険な運転をしてくる人がいると思っていたほうが身のためです」

 最近では中高年のリターンライダーも増え、ツーリングをする人が多いだけにトラブルもドンドン増えていきそうだ。

<TEXT/高橋マナブ>

【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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