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「別れよう」“海外旅行当日”に告げられて…空港で独りになった男の顛末

日刊SPA! / 2024年8月24日 8時52分

「怒りの感情がないといえばウソになりますが、それ以上に気持ちが一気に冷めてしまったんです。これ以上、彼女の言い訳を聞くのは時間の無駄にしか思えなかったし、すでに搭乗手続きは始まっていました。

 本当はキャンセルという選択肢もあったと思いますが、当日だと1円も戻ってこないじゃないですか。だったら1人でも楽しんでやろうって」

◆台湾名物の夜市で深酒し、ホテルのトイレで吐きながら号泣!

 そもそも台湾旅行は彼女のリクエストによるもの。そのため、特に思い入れなどはなかったが、泊まったホテルの近くにあった台北最大の夜市『士林夜市』は気に入り、初日も2日目もいろんな店を食べ歩いたとのこと。

 だが、2日目の晩は、台湾名物の金牌ビールや紹興酒のソーダ割りを覚えているだけで10杯以上飲んでしまう。記憶が飛ぶことはなかったが、部屋に戻った後はトイレで吐いてしまいそのまま号泣。

 いくら冷めたとは言っても前日一方的に別れを告げられたばかり。気持ちの整理はできていなかったようだ。

◆彼女のことをリセットできた状態で帰国

「飲んでいるうちに忘れようとしていたのに彼女のことを思い出しちゃって。しかも、部屋に戻った後で周りには誰もいなかったこと、それとリバースしたことで感情とかグチャグチャになっちゃったんです。

 それでも思い切り泣いたおかげか帰国後は彼女のことを引きずることはありませんでした。旅行最終日は二日酔いで頭が痛くて体調は最悪でしたけどね(苦笑)」

 結果的には振られた数時間後には傷心旅行で機上の人となり、いい意味で彼女とのことをリセットできた藤代さん。しかし、未だにモヤモヤしていることもあると明かす。

◆彼が立て替えたホテル代を彼女は払ってくれず……

「ホテル代です。私がとりあえず立て替える形で2人をカードで決済したのですが、代金は貰っていません。1泊1人1万5000円のホテルだったから2泊で3万円。

 せこいと思われるのも嫌なのでこちらから連絡はしませんでした。今となっては確信犯か単に忘れていただけなのか知る術はありませんが、ここはちゃんとしてほしかったですね」

 実際、このケースのように旅行の予約を済ませた状態で破局を迎えることもあるだろう。特に出発日が迫ってくるとキャンセル料は段階的に高くなる。両者合意の上で申し込んだ以上、せめて自分のキャンセル料くらいはきちんと払ってほしいものだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

―[台無しになった旅行]―

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