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“口臭問題”の解決は自己流では難しい。逆に“口臭を強めてしまう”対策アイテムも<歯科医監修>

日刊SPA! / 2024年8月25日 15時53分

“口臭問題”の解決は自己流では難しい。逆に“口臭を強めてしまう”対策アイテムも<歯科医監修>

※写真はイメージです

職場で会話中に相手から距離をとられた、年々お口の臭いが気になってきた、パートナーから指摘をされた……という経験はありませんか?
“口臭”を気にする人は多いものの、他人には相談しづらく自分で改善をしようと試みる人が多い印象です。しかし、口臭が起こるのにはしっかりと原因があり、それに対する対応策をとることで軽減、改善していくものです。

「口臭 原因」で検索したことがあるかもしれません。飲食物によるもの、全身の病気からくるもの、喫煙などの生活習慣病、ストレスなど心理的要因、生理的な口臭といった項目が出てくるかと思います。

唾液の分泌等で細菌が増殖し一時的に生じる生理的口臭と、歯周病などの病気から生じる病的口臭に焦点を当てて、実際の症例を基に対策を解説していきたいと思います。

◆口臭はなぜ起こる?

口臭の原因は80%がお口の中に原因があると言われています。たとえば、歯周病やむし歯などお口の疾患によるもの、お口の中の細菌の量や質、それを洗い流す唾液の量が影響しています。

お口の中の疾患がそのままになっていないか、日々お口の中を清潔に保っているか、お口の中は乾燥していないかということがポイントとなります。お口の中の乾燥は、口呼吸によるものや、服薬等の影響による唾液分泌量の低下などが挙げられます。

◆歯医者での「精密な検査と初期治療」が口臭対策には重要

口臭は、歯周病やオーラルケアが不十分であることから生じるものがほとんどです。実際当院にいらっしゃる患者さんでも初診時に口臭を感じることがあります。

ある患者さんの例を紹介します。初診時に口臭が感じられ精密な検査を行った結果、歯茎の中にまで歯石が付着し、炎症が起きていました。オーラルケアに関しても歯ブラシのみ使用しており、糸ようじや歯間ブラシを用いた歯間清掃はしていませんでした。磨き残しが目立ちます。

オーラルケアの改善をすべく何度か歯磨きの練習を一緒に行い、歯石を除去しました。歯周病原細菌による歯茎の炎症は改善し、この時点で口臭はあまり気にならなくなりました。その後、むし歯などに対する治療を行い、定期メインテナンスに移行しました。メインテナンスに通い続け1年が経ちましたが、現在も歯周病の状態は安定しており、口臭を感じることもありません。

このようにオーラルケアの不良は、むし歯、歯周病や口臭などお口のトラブルの原因となるため、自分で異変を感じる前から歯医者で正確なお口の検査を行い、トラブルや疾患リスクが生じていないかどうか確認をし、清掃指導や歯石除去を受けてみてください。

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