1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「大衆の損切りを狙え」秒単位で売買を繰り返して17億円稼いだ投資家の“邪道トレード”を公開

日刊SPA! / 2024年8月25日 8時46分

◆節目のブレイクで生じる歪みに逆張り

 実際にジュン氏はどうトレードしているのか?

「145円00銭に向けてドル/円が徐々に下げてきたとしましょう。そのとき、僕はファーストタッチでまず逆張りの買いを入れます。初動では重要な節目をブレイクする確率が低く、瞬間的に反発する傾向にあるからです」

 その次に、ラウナンの下抜け=ブレイクを待つという。

「買い手は安値をブレイクして勢いよく下げるのが怖いので、安値の少し下に損切りを入れる傾向にあります。だから、再び下げに転じてブレイクさいたら、損切りが約定して値が“飛ぶ”んです。一気に下げる。そうしたらエントリーのチャンスです。急激に下げたローソク足が下げ止まりの兆しを見せたところで、僕は逆張りの買いを入れる。なぜなら、下げ止まりの要因はブレイクを見越して売っていた売り手の利益確定(買い戻し)注文だと想像できるからです」

 ブレイクを見越した売り手はトレンドに乗った順張りで、ジュン氏が狙うのは逆張り。まったく真逆のトレードだが、共通点もある。

「順張りは『ブレイクするだろう』という“期待”で撃つ(注文する)一方、逆張りは『ブレイクした』という結果をもとに撃つ。そして、トレード例を見ればわかるように、順張りの利益確定のポイントは、逆張りのエントリーポイントとなりやすいのです」

 王道の順張り投資を行う投資家の視点で見れば、おのずと歪みを狙ったトレードの神髄が見えてくるというのだ。その語り口は、ゲームを攻略するかのようにも聞こえる。

◆スキャルパーが狙う朝9時55分の仲値トレード

「実際、FXは“攻略”できます。節目の攻防だけでなく、時間帯や時期によって値動きの傾向があるためです。その典型例が、毎朝9時55分の仲値決め。当日の銀行における為替の取引レートを決定する時間で、決済用のドル需要が高まる時期は9時55分にかけてドル/円が買われる傾向にあるんです。秒スキャ勢はこのような時間帯や時期の傾向を徹底的に分析して攻略し、トレードに繋げている。だから、ポジションを保有する時間は非常に短いのに、僕らは常にチャートにへばりついている。週末には撮影した1分足チャートを見返して、傾向の分析をするスキャルパーも多い」

 暗に「スキャルピングは簡単なものではない」と釘を刺すジュン氏。実際、レバレッジをかけつつ2~3銭の小さな値幅を取り続けるためには相応のスキルとメンタルも要求される。だが、少額から一発逆転を狙うならスキャルピングに優るものなし! ジュン流の攻略的FXは大いに実践する価値あり!!

【17億円FXトレーダー ジュンFX氏】
‘08年にFXを開始。スキャルピングに出合い、’16年頃に億超え。生涯収支は17億円。著書『チリが積もって15億』が8月30日に発売。@jun123789

取材・文/SPA!編集部 図版/ミューズグラフィック

―[マネー(得)捜本部]―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください