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防災グッズで見過ごされている「靴」。生き残るために“最後に頼りになる”防災スニーカー3選

日刊SPA! / 2024年8月28日 15時54分

こちらも靴紐ではなく、「クイックレース」というサロモン独自のワンタッチのコード仕様。レース中や雪の中を走っているときに靴紐がほどけてもすぐにアジャストでき、災害中に万一手や指先を負傷しても、これなら問題ありません。

実はこの「クイックレース」、その評判の高さから公式から単品でも880円で発売されています。革靴のように極端に小さい紐穴でなければ、ほとんどのスニーカーに付け替えが可能。YouTubeなどでも「付け替えてみた」動画がありますので、セルフでも簡単に移植ができます。非常用の裏ワザとして覚えておいて損はありません。

◆TEVA「アウトフローユニバーサル」水辺も酷暑もお任せの非常時の頼れる相棒

避難途中に靴が濡れてしまっても平気なのがTEVAのアウトフローユニバーサル。水辺を歩いてもすぐに乾き、全体がソックス仕様で素早く履けます。紐の代わりに3か所のマジックテープで足を固定しますが、場所が秀逸。・甲まわり・カカト周り・指周りを自在に締められるので、やわなスニーカーよりよほどしっかり歩けます。ベルト自体も太いので、軍手をつけたままや、濡れてかじかんだ手でも容易にアジャストが可能です。とにかく非常時でもストレスフリーで脱着でき、ソックスと重ねれば真冬以外いつでも履けるのが頼もしい。

私も過去、カヌーを乗るときにこの手のタイプを愛用していました。カヌーは下半身がずぶぬれになるのですが、TEVAは乾くのがあっという間。カヌーを降りて、未舗装道路を重いカヌーを車まで運び、そのままテントで過ごすのですが、この1足だけですべてこと足りました。

◆最低コストで対策できる「踏み抜き防止インソール」

職業柄、決まった靴しか履けない場合は、「踏み抜き防止インソール」があるだけでも効果的です。ステンレス製もありますが、おすすめはさらに丈夫な特殊繊維製。防弾チョッキにも使われる素材のものがワークマンなどで2000円以内で手に入ります。

薄いのでカバンにしまうのもアリですが、緊急性が高い現在であれば、普段の靴に入れておきましょう。インスタやネットで販売されている「格安・おしゃれ安全靴」は、実はなんでもないスニーカーにこの踏み抜き防止インソールを入れただけのものが数多くありますが、必要なのは中身だけです。

東日本震災の直後から、革靴とパンプスの売り上げは半減しました。それでも「スニーカーで歩ければいい」と思っていたところに、能登半島震災での大津波警報。先日の巨大地震注意でも、津波や建物の倒壊が頭をよぎった人も多いでしょう。スニーカーを履くのにもたつき、紐がルーズで脱げてしまったらそこでアウトです。最後に頼りになるのは自分の足と靴しかありません。意外と危ないのが、スリッポンやサイドゴアブーツのような「ゴムだけで」足を固定するもの。歩くにはいいのですが、都会の雑踏がパニックになって人に踏まれると、容易に脱げることがあるので、気をつけてください。

【シューフィッターこまつ】
こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ」

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