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「株価暴落」にビビって投資を始められない人こそ“大損するリスク”が高い理由

日刊SPA! / 2024年8月31日 15時50分

「株価暴落」にビビって投資を始められない人こそ“大損するリスク”が高い理由

写真はイメージ(以下同)

 2024年8月に、ジェットコースター並みの乱高下を見せた日経平均株価。新NISAを始めるタイミングを見計らっていた人の多くは、「投資をやらなくてよかった」とホッと胸をなでおろしたことだろう。しかし、資産運用の専門家である鳥海翔氏は「それでも新NISAはやるべき」と断言する。
◆暴落したときは心構えが大事

 鳥海氏はYouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度など、お金に関する解説を行っている金融学のプロ。ほかにも家計改善・資産運用のコンサルティングも手掛けている。

「積立投資は株価が高値だろうと安値だろうと、長期運用することによってリスクを分散できるのがメリットです。判断が難しい一括投資と比べて、積立投資は何も考えなくていいのも初心者向きと言えます。昨今の物価高や、老後2000万円のニュースなどで将来に不安を感じている人は、少しでも早く新NISAを始めたほうがいい」

 とはいえ、8月頭の大暴落を目にすると、投資に躊躇してしまう気持ちもわかるが……。

「今回のように、株価が暴落したときの心構えをしておくことは重要です。そもそも資産運用で失敗する要因は知識量、運、勘などではなく、迷い、不安、焦りから冷静な判断ができなくなるから。事前にシミュレーションをしておくことで、これらを軽減できるはずです」

◆新NISAを始めるときのポイント

 では、これから新NISAを始めるにあたって、積立金額はいくらに設定すべきなのか。鳥海氏は「積立金額は、生活に無理のない範囲で多いに多いに越したことはない」と前置きしたうえで、こう続けた。

「資産運用は入金できる金額と、そのお金を何年間運用させることができるのか。この勝負になる。わかりやすいように、年利5%で100万円、300万円、500万円、1000万円を10年間、30年間運用したときにいくらになるかを計算してみました」

年利5%で運用したときの試算
運用資金  10年後     30年後
100万円  162万8895円  432万1942円
300万円  488万6684円  1296万5827円
500万円  814万4473円  2160万9712円
1000万円  1628万8946円  4321万9424円

 当然ながら、運用資金が多ければ多いほど、運用期間が長ければ長いほど、得られるリターンは多くなる。100万円と300万でも差は大きく、200万円多く運用することができれば、その差額は30年で「864万3885万」にもなる。

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