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“退職金2500万円”を奪われた60歳独身男性「まさか彼女が…」幼馴染の女性との哀れな顛末

日刊SPA! / 2024年9月3日 8時52分

◆彼女の私生活を知り同情

 晴れて定年退職し、時間にも余裕が出た是枝さんは、Y子さんと急接近したといいます。

「なんか運命を感じ、私の方から積極的にデートに誘い、2人で旅行などにも行くようになりました。楽しい時間が過ぎていったのですが、実は彼女には2つ上のお兄さんがいて、現在がんを患っているそうなんです。あまり会話には出してきませんでしたが、時々見せる悲しい顔が私にとってはつらくて、できることは協力したいと思いました」

 そんななか、以前から約束していたランチデートの待ち合わせに遅れてきたY子さん。その理由を聞くと、どうやらお兄さんの状況があまりよくないとのことでした。

「2人とも楽しみにしていた洋食屋のオムレツだったのですが、あまり食が進まないY子ちゃん。実は、抗がん剤の効き具合が低下してきたので、保険対象外の先進医療を勧められたらしいのです。もちろん彼女は『あ、気にしないで。なんとかなるから大丈夫』と、すぐに話題を変えようとしましたが、私は彼女のそういう控えめなところが放っておけなく、『僕に工面させてもらえると嬉しい』と間髪入れずに提案していました」

◆青天のへきれきとはこのこと

 あくまでも控えめなY子さんですが、是枝さんは自ら進んで彼女の兄の治療費の工面をするように。その後も、新薬の投与や他の先進医療などへの支援を惜しみなく行い、気がつけば、その額が2500万円にもなっていたといいます。しかし、Y子さんの顔に少しでも笑顔が戻るなら全く惜しい出費とは感じなかったとか。

 そんな矢先、とんでもないことが起こります。以前から行く約束をしていたグアム旅行の件でLINEを送ったらブロックされていることを知ります。おまけに、携帯電話も着信拒否されていました。

「SNSも電話も、全く通じず、一切連絡が取れなくなりました。お兄さんが入院しているらしい病院に行ってみましたが、該当者は入院していないと言われました。少し迷いましたが、以前教えてもらっていた自宅マンションを訪れたのですが、別人が住んでいました。まさに晴天のへきれき状態です」

 しばらく気持ちを整理していた細川さんは、ようやく自分が欺かれていたことに気づきました。

「同じサッカー部だった幼馴染から同窓会の件で電話がかかってきたので、Y子さんとのことを話したところ、彼から『おまえもやられたか。注意しようと思ってたけど遅かったな』と言われました。どうやら、私以外にも幼馴染の中にはたくさんの被害者がいるようです。今、警察と対応を相談しています」

<TEXT/ベルクちゃん>

【ベルクちゃん】
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営

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