“外部から招聘された役員”が“和気あいあいとした会社”をぶち壊し…「社員同士で暴力沙汰も起きた」
日刊SPA! / 2024年9月4日 8時50分
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日本人の悪習のひとつとされる「足の引っ張り合い」。なかにはそうした環境になかったにもかかわらず、仲間の足を引っ張ることが常態化するようになったケースもあるようだ。
この話を語ってくれたのは三塚真さん(仮名・33歳)。前職で建材メーカーに営業職として勤めていた際に体験した話だという。
◆外部から招聘された取締役が社内ルールを改悪
「転職して入った会社でしたが、和気あいあいとしていて、チームワークの良い環境という点に惹かれて入社した形でした。数字が悪いメンバーがいてもみんなでフォローするような温かさがあって、良い職場だと思っていました」
だが、営業の部門長が外部から招聘された人物に変わってから、おかしくなったのだという。
「役員待遇として入社した人間だったんですが、着任早々から『この組織には緊張感がない』として、それまでは絶対評価だった評価を相対評価に変更したんです。職位も細分化して、上位評価の人間数%は昇格、下位評価の人間も同様に降格するという制度で、これを半期ごとに行う形になりました。成果が出せる人間はどんどん給与が上がりますが、その逆も起きる環境になったんです」
◆社内の雰囲気も悪化の一途をたどってしまう
最初のうちはそれでもあまり雰囲気は変わらなかった。だが、評価が下されてからは一変した。
「自分もそうでしたが、危機感を覚えるようになったんです。それまではクレームが発生した際は、チームみんなでフォローしあっていたのですが、上長以外はフォローしなくなりました。上長はそれまでメンバーを叱るようなことはなかったんですが、負荷が高くなったことで、声を荒げることが増えていきました」
朝会もストレスフルなものに様変わりした。
「それまで部全体で行っていた朝会は、頑張っているメンバーの共有などがメインの内容でした。それが、成績の悪いメンバーはどうやってリカバリーするのか、具体策を発言しなければいけなくなったんです。詰められたりするわけではないですが、対策に実現性がないと淡々と指摘を受けることになります。それをみんなの前で、明確な答えが出るまでやるので、かなりきつかったですね」
◆行き過ぎた成果主義でトラブルが続出
次第に異常をきたすものが現れたという。
「体調不良を訴えるメンバーが出るようになりました。やはり、成果がなかなか出ないメンバーが多かったのですが、一方で徐々に成果が出ているメンバーも休みがちになっていき……。自分は良くも悪くもない成績でしたが、それでも出勤するのに気力がいるようになって、体調不良を理由に休むことが多くなりましたね」
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