“おしゃれな作業着”が現場で人気「3K仕事のイメージを変えたい」創業者の想い
日刊SPA! / 2024年9月4日 8時53分
原田さんはこのビジネスを通して「3K」へのイメージを変えていくことが目標のひとつだと話す。
「現場作業は汚れることも多いですし、油やペンキなどの臭いも付きます。そして生命に関わる危険な作業もあります。このような現場で着る作業着はまさに『3K』のイメージを与えることが多かったように思います。ですが、そのような先入観をデザインの力で少しでも和らげるのが弊社のミッションです」
◆リクルートに加え、事故防止にも…
HARADAのオーダーユニフォームは特に若い世代に好評で、会社によっては「かっこいいユニフォームを着たくて入社した」という新入社員が現れたり、「自分の仕事に自信を持てるようになった」と従業員が喜んだりと、積極的に作業着を着る人が続出。ユニフォームがリクルートや福利厚生に一役買うことで働き手を呼び込み、定着させるという好循環を生み出している。
そして、オーダーユニフォームは印象の変化だけでなく、事故の予防にも役立っているという。
「とある足場建設の会社が弊社のユニフォームを採用して、ヒューマンエラーが劇的に減少しました。足場を組むにはチームワークが必要で、作業中は瞬時に仲間の動きを判断しないといけません。これまでは社内外の人が似通った作業着を着ていて、混乱が起こることが常にありましたが、オリジナルユニフォームを採用して誰が仲間か一瞬で判別がつき、事故の予防もできるようになりました」
◆日本全国の労働者が、誇りを持てる環境を
3K労働のイメージを変えるだけでなく、従業員に仕事の誇りを抱かせ、事故や怪我の防止までも実現しているHARADAのオーダーユニフォーム。慢性的な人手不足に悩む業界が多いなか、このビジネスが救世主になる日は近いかもしれない。
原田さんはオリジナルユニフォームの展開を通して、「改めて、日本はユニフォーム文化だと思う」と分析している。
「現場仕事はチームスポーツと同じように、チームワークが求められることがとても多いです。だからこそ一致団結するための目に見える装置が必要なのだと思います。弊社のユニフォームが労働者の皆様のパフォーマンスを上げられているとすれば、これほど嬉しいことはありません。」
HARADAの今後の目標は、引き続き3Kのイメージを払拭するようなユニフォームを提供していくだけでなく、日本一のオーダーユニフォームの会社になることだ。そして、今以上の中小企業に対してユニフォームを販売し、ビジネスの規模を増やして100億円の売り上げを目指している。
「これからもおしゃれでかっこいいユニフォームを提供し、日本全国の労働者が誇りを持って働ける環境作りに貢献していきたい」と話す原田さん。今度は海外の作業労働にも目を向けて、オリジナルユニフォームのグローバル展開を図る予定だ。
労働とは汗水を流して働くこと。文字通り汗水を流しながら作業に打ち込む現場作業の方々の自信と誇りを守っていくのがHARADAの役割だ。3Kに本来の意味ではなく、かわいい・きれい・かっこいいといったプラスなイメージを抱かせることも、業界存続のために必要な働きかけではないだろうか。
<取材・文/越前与(えちぜんあたる)>
【越前与(えちぜんあたる)】
ライター・インタビュアー。1993年生まれ。大学卒業後に大手印刷会社、出版社勤務を経てフリーライターに。ビジネス系の取材記事とルポをメインに執筆。
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
作業用ユニフォームをリニューアル!誰もが心地よく働きやすいスタイリッシュなユニフォームへ
PR TIMES / 2024年11月21日 17時40分
-
日本で一番カッコいいトイレ清掃員を目指して……「どんな仕事もやりようによって、楽しく出来るんです!」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年11月21日 5時0分
-
冬支度はOK?この冬手に入れたい《アヴィレックス》のアウターとあの子の日常。
fudge.jp / 2024年11月19日 17時30分
-
元フジアナ・近藤サト、“ライダース風”な着物姿に驚きの声 「めっちゃやばい!」「かっこいいーー!」
ねとらぼ / 2024年11月14日 8時30分
-
AIKグループ、産学連携プロジェクト オリジナルユニフォーム完成!
Digital PR Platform / 2024年10月28日 15時58分
ランキング
-
1「70歳代おひとりさま」の平均貯蓄額はいくら?
オールアバウト / 2024年11月23日 19時30分
-
2ワークマンさん最高…!「1280円ルームシューズ」で足首までぽっかぽか&気持ち良い〜
女子SPA! / 2024年11月23日 15時45分
-
3小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
4冒険をあきらめる“元少年”が続出…36年ぶり『ドラクエ3』にあらわれたモンスター以上の“難敵”
週刊女性PRIME / 2024年11月20日 6時30分
-
5とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください