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永瀬正敏58歳「永遠に追いつけなくなってしまった」存在が、役者を続ける理由に

日刊SPA! / 2024年9月5日 15時52分

 それから、石井監督と久しぶりにお会いして『箱男』に取り掛かれるという話をしたときに、「箱ってコレ(スマホ)じゃない?」とおっしゃっていたんです。27年前は今のような世の中になっているとは思っていませんでしたが、今って、この箱(スマホ)の中の世界を当たり前に生きていると感じます。

◆タテの世界の映像作品に出てみたい

――たしかに、いまの人はスマホという箱を通して社会を覗いていますね。ところで、いまはスマホで映画も撮れます。そうしたものへの興味は。

永瀬:あります。そこから新しいものが生まれてくるかもしれませんからね。小学生の子が撮った作品から、すごいものが出てくるかもしれない。子どもの描く絵って大人には描けなかったりしますし。そういう意味でも、スマホという機材もそうですし、それを使うことによって、子どもが撮る映画や、もっとプライベートなものを見せてもらいたいし、それを体感したいです。もちろんフィルム撮影からも受け取ることもたくさんあると思います。

――フィルム撮影にこだわる若い人も多いですし。

永瀬:そうですね。先輩たちの過去の作品を観たり、フィルムにこだわって撮りたい気持ちも分かります。映画も写真も。あとスマホでいうと、僕はこれまでタテの世界の映像作品に出たことがないので、ぜひ1回やってみたいです。

――タテの世界?

永瀬:いわゆるTikTokのようなタテ型の映像です。僕が出てきたのは、ヨコの世界で、映像作品としてタテの世界を体感していないんです。でも今はそのジャンルの映画祭のようなものもあるし。どういう風に見えるんだろうな、どう表現するのかなと。やったことがないので、想像できなくて、興味があります。

――永瀬さんから、“慣れ”は感じられないですね。これからも楽しみにしています。ありがとうございました。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

【望月ふみ】
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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