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軽自動車に幅寄せしてくる“あおり運転”の恐怖。まるで運命のように警察が現れて…

日刊SPA! / 2024年9月7日 8時52分

「幸いにも何も起こらず、私はなんとか車をコントロールできました。警察に通報しようとしましたが、その時はただただパニックになっているだけで、すぐに行動に移すことはできませんでした」

◆まるで運命のように警察が現れて…
 
 あおり運転に遭遇した道は、追い越し禁止だったそうだ。近藤さんが再び走りはじめたところで、まるで運命のように警察の車が通りかかったという。近藤さんを威圧していた車は、すぐに警察に捕まった。

「私は、その光景を見て、恐怖と緊張が一気に解け、安堵感が押し寄せました。もし警察がその場に現れなかったら、もっと危険な状況に陥っていたかもしれません」

◆威嚇するような運転に体が震えた

 会社帰りに一般道路を走っていた新垣祐大さん(仮名・40代)。道路は比較的空いており、順調に進んでいるところ、あおり運転に遭遇したという。

 突然、後方から異様な速さで迫ってくる車が目に入ったそうだ。

「ミラーに映るその車は一瞬で車間距離を詰めてきました。危険な状況であることを察知し、できるだけ安全に車線変更をして、先に行かせることにしたのですが……」

 新垣さんが車線を変えると、あおり運転の車はスピードを落とし、再び新垣さんの車の後ろにぴたりとついてきたそうだ。

「猛烈なスピードで接近しては、車線変更を繰り返してきました。何度も私の車の前後に割り込んできたんです。運転手は、あからさまに私を威嚇するような運転だったんです」

 恐怖で体が震えていた新垣さんだが、できるだけ冷静さを保ち安全運転を心がけた。無理な動きはせず、速度を一定に保ちながら運転していると、予想外のことが起こったという。

◆まさに救世主の覆面パトカー

「しばらくの間、その車は執拗に私の車をつけ狙ってきました。しかし、そんなときに警察の“覆面パトカー”が前方に見えてきたんです。私はこのチャンスを逃すまいと慎重に近づきました。一方のあおり運転の車は、覆面パトカーだと気づいていないようで、突然スピードを上げて私を追い越し、あおるような運転を続けていたんです」

 その状況を、警察は見逃さなかった。やはり覆面パトカーだったようで、サイレンを鳴らしてあおり運転の車を停止させた。

「警察官がその運転手に厳しい口調で注意しているようすが、ミラー越しに見えました。安堵したと同時に、スカッとした気持ちがわきあがってきましたね」

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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