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タイに移住した50代男性が明かす、悠々自適な生活「日本に帰るつもりはない」満員電車のストレスもナシ

日刊SPA! / 2024年9月8日 8時54分

 入社時の月収は11万バーツ(当時のレートで約38万9千円)。この額は、現地採用であっても、工場長や事業部長といったGM(General Manager)と同等、またはそれ以上のポジションの相場である。バンコクで妻と一緒に暮らすには十分な額の気もするが、会社に近いパタヤを選んだことで生活費を大幅に節約できたという。

「パタヤはビーチリゾートでありながら、バンコクからもそれほど遠くなく、空港からのアクセスも良いんです。また、欧米人の滞在者が多いため、洋食のレストランもたくさんあるところに惹かれました。

 また、バンコクに比べて物価が安いのも魅力です。パタヤに住み始めた最初の2年間は、『タウンハウス』と呼ばれる集合住宅で暮らしていました。広さは150平米の2階建てで、家賃は2万バーツ(当時のレートで6万〜7万円)。そのため、2年後にはコンドミニアムを購入することができました」

◆パタヤは日本やバンコクに比べると生活費が安い

 現在、篠崎さんが住んでいるのはパタヤの中心地からほど近いコンドミニアムだ。広さは65平米で、2017年の価格は330万バーツ(当時のレートで約1089万円)だったと話す。

「今は家賃がかからないので、生活費は妻と2人で月5万バーツ(約21万円)ほどです。昼は会社の社員食堂を利用しており、1食あたり30バーツ(約120円)で、家では基本的に自炊しています。毎週末、外に飲みに行ってもこの程度なので、日本やバンコクと比べるとやはり安いですね。ただし、移住当初に比べるとパタヤの物価も上がっていると感じます」

 休日はビーチ沿いのカフェを巡ったり、まとまった休みを取ってプーケットで趣味のマリンスポーツに没頭するなど、働きながらタイでの生活を楽しんでいるという。

◆「満員電車に揺られるストレスがない」

 現地採用として働く中で、何か苦労することはあるのだろうか。

「出勤と退勤の際には会社の送迎があるので、日本で働いていた頃のように満員電車に揺られるストレスがないのが良いですね。大変なのはタイ人の部下をまとめることです。現地採用の場合、駐在員とは違い、語学学校の授業料が会社から支給されないんです。

 そのため、タイに移住してからは自費でタイ語スクールに通って勉強しました。今ではタイ語検定4級を取得し、業務や日常会話には問題ありません。ただ、複雑な指示や日本人のような言い回しはタイ人には伝わらないので、できるだけシンプルに伝えるように心がけています。人間関係においては、SEで専門職なので、駐在員と比べると気楽な面もありますね」

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