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「全部なかったことにしたい」強制参加の飲み会で泥酔、放尿してしまい…20代男性に待ち受けていた“不幸”

日刊SPA! / 2024年9月10日 15時52分

 まるでマンガの一コマのようにポカンと口を開けて固まっている上司に向かって“くだ”を巻いたかと思えば、非難の言葉を投げつけている自分の姿が蘇る。どうにか制止しようと努めるY子さんを振り払ってまで、ウダウダ文句を言い続けていた昨日の自分。

「そして挙句の果てには、店の外に出るなり『トイレ』と言い、その場で放尿。Y子さんが悲鳴を上げていたこともクッキリと思い出しました。顔を中心にカラダ全体が熱くなったかと思えば鳥肌が立つぐらい寒くなるというか…。表現し難い感覚に陥りました」

 さらに、目覚まし時計の時間を確認して驚愕。なんと、起きた時間は昼過ぎだったのだ。しかもその日は、大事な会議の書記を務めることになっていたため、会社からは電話の嵐。飲み会で連絡先を交換したばかりのY子さんからも心配のLINEが届いていた。

◆「体調がすぐれない」と自主退社

「全部なかったことにしたいと、生まれてはじめて思った瞬間です。でもそんなことが叶うはずもなく、会社には『体調が悪いから休ませてほしい』と連絡。その日は会社を休み、上司のFさんやY子さんに謝罪の連絡を入れましが、返信はありませんでした」

 Fさんのほか、午前中には心配のLINEを送ってきていたY子さんからも返信がなかったことで、翌日以降も会社へ行きづらくなってしまった五色さんは、そのままフェードアウト。せっかく入った会社を「体調がすぐれない」と理由をつけ、自主退社してしまったとか。

「その一件があり、恥ずかしくて地元にはいられないと、思い切って東京に出ました。そして、デザイン系の仕事をしています。地方とは違って、働き方のパターンも多く、Fさんのように昭和を絵に描いたような人は皆無。やわらかい雰囲気の職場で、助かっています」

 上京してよかったと言う五色さんだが、「また同じ過ちを繰り返さないよう、嫌なことはきちんと断るよう心がけている」とも話してくれた。やはり、ときにはキッパリ断ることも大切。理不尽な要求で後悔や人生を台無しにしないよう、冷静に判断して行動してほしい。

<TEXT/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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