圧勝した日本代表に感じる“一抹の不安”。“弱点”を突かれた場合の危うさは変わらず
日刊SPA! / 2024年9月13日 15時50分
2試合とも攻守の要となった守田英正
2年後に開催されるFIFAワールドカップの出場権を懸けた戦いが始まり、日本代表は2連勝と最高のスタートを切った。5日に埼玉スタジアムで行われた中国戦では7-0と大量得点で勝利したうえに、伊東純也が約7カ月ぶりに復帰するという朗報も加わった。10日(日本時間11日)のバーレーン戦でも敵地にもかかわらず5-0で勝利した。
6チーム3組に分かれて争われるアジア最終予選で2連勝したのは日本、ウズベキスタン、イランの3チームだけとなっている。そのなかでも2試合で得失点差を+12にしたのは日本だけで、圧倒的な力を見せつけた2試合となったことは間違いない。
中国もバーレーンもしっかりと日本を研究し、対策を練ってきていた。しかし、日本はそれを上回った結果となった。それは日本の選手個々が、持っている能力をきっちりと発揮した結果ともいえる。
◆2人で対応された三笘の「逆サイド」を狙う
中国戦では前線に上田綺世が入り、その後方に南野拓実と久保建英が並んだ。そしてサイドには左に三笘薫、右に堂安律という配置で挑んだ。相手の最終ライン4人に対して、その5人が並び数的優位な状況をつくりだそうとする。しかし、中国はボールの動きに合わせて横にスライドしながら対応。
加えて、三笘がボールを持ったときには、2人で対応するという徹底ぶりだった。そういった中国に対して、日本は三笘と逆サイドの堂安と久保のコンビネーションで相手の守備網を崩していった。2人は瞬時にポジションや役割を入れ替えて、中国のディフェンス陣を混乱に陥れた。そこに南野や上田も絡み、よき循環をつくり出して攻撃を活性化させたのだ。
◆空いたスペースをうまく活用した鎌田
続くバーレーン戦では久保ではなく鎌田大地が先発だったが、基本的には相手の最終ラインに対して5人並ぶという日本の攻撃はほぼほぼ同じだった。そういった日本に対して、バーレーンは守備時に左サイドのMFを最終ラインまで下げて同数になるように対策してきた。
さらに、全体が縦方向にコンパクトにまとまることで、前に並ぶ日本の5人にスペースを与えないように守ってきた。そういったコンパクトな守備網を崩すため、日本は最終ラインの裏のスペースを意図的に狙っていった。後半はその狙いが顕著で、相手6人を最終ラインに押し込め、その前に空いたスペースを縦にポジションを入れ替えながら鎌田がうまく活用して切り崩していった。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
森保ジャパン「最強布陣」…伊東純也を一番手に推奨、最終予選から見る“11人の最適解”【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年11月22日 11時10分
-
森保ジャパン 26年W杯王手 完全アウェー“妨害”にも動じず中国撃破 3戦残し史上最速出場決定へ
スポニチアネックス / 2024年11月20日 4時48分
-
小川航基がヘッドで2発! 中国相手に前半苦しむも、主導権を握り続けてしっかり首位独走【2026W杯アジア最終予選】
超ワールドサッカー / 2024年11月19日 23時0分
-
インドネシア対日本、終わってみれば完勝も鋭かったインドネシアのカウンター/六川亨の日本サッカー見聞録
超ワールドサッカー / 2024年11月16日 17時0分
-
最終ラインが“危機的状況”の日本代表。「インドネシア代表の3バック」を攻略する方法を考える
日刊SPA! / 2024年11月15日 15時51分
ランキング
-
1侍J清宮にイチロー氏から愛の鞭「牽制は捕れよ!」 後逸イジリに決意新た「めちゃめちゃ頑張れそう」
THE ANSWER / 2024年11月23日 17時43分
-
2プレミア12で連覇狙う日本が決勝進出 台湾と決勝戦 米国がベネズエラとの激闘制す…ナイターの台湾戦待たずして
スポーツ報知 / 2024年11月23日 15時18分
-
3侍J 台湾との打ち合い制し、国際大会27連勝! プレミア12連覇へあと1勝 台湾と再戦へ
スポニチアネックス / 2024年11月23日 22時28分
-
4張本智和が中国の世界2位撃破! 激闘での決勝進出にX喝采「呼吸するの忘れた」「化け物じみてる」
THE ANSWER / 2024年11月23日 19時57分
-
5日本女子、史上最多GPファイナルに5人進出 坂本花織は浅田真央さん以来の連覇へ
スポーツ報知 / 2024年11月23日 19時28分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください