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炎天下で「10人乗りのハイエース」が故障。やむなくレンタカーを走らせていたら、警察に…

日刊SPA! / 2024年9月19日 8時46分

炎天下で「10人乗りのハイエース」が故障。やむなくレンタカーを走らせていたら、警察に…

画像はイメージです

やらなきゃとは思いつつも、ついつい後回しになってしまうのが車の点検だ。しかし、放っておくと痛い目にあう場合も。今回話をしてくれたのは、とあるバンドのマネージャー、川村賢子さん(仮名・26歳)だ。
「数年前の夏、福井でツーマンのライブがありました。ライブ当日、私はメンバーと機材を車に乗せて京都から高速道路を運転していました。フェスやライブによく呼ばれるので、長距離移動はいつものことでした」

◆突如車から発せられた異音と激しい縦揺れ

車に異変が起こったのは出発してまもなくのタイミング、全体の3分の1程を走ったあたりのことだ。

「いきなり車がドッドッドッドッと異様な音を発し、明らかに変な揺れ方をし始めたんです。どんどん激しい縦揺れになり、しまいには運転できなくなってしまいました。結局サービスエリアまで持たず、仕方なく路肩に止めることに。見てみると、タイヤがバーストしてしまったようでした。使い古した車でメンテナンスも万全な状態ではなかったので、そろそろ買い換えなきゃねと話はしていたんです。でもまさかライブの当日に故障するなんて……。寝ていたメンバーも起き、『あー……ついにこの時がきたか』『間に合うかねぇ』と車内は妙にしんみりとした雰囲気になりました」

川村さんが乗っていたのは10人乗りのハイエース。ギター、ベース、ドラムなど、ライブに必要な機材をまるっと運んでいたという。

「高級な機材もあり、車に乗っているものを全て運ばないとライブができない状態でした。これはヤバいなと焦りつつ、事務所の社長とJAFに状況を連絡してレッカー車を呼びました。JAFの方からは『車内にいると不注意の車に激突されてしまう恐れがあるので車の外で待機していてください』と言われたのですが、外は真夏で炎天下です。どうしても暑さに耐えられず、激突されたらどうしようと怯えながらも皆で車の中に留まっていましたね」

◆各方面から助っ人が現れる

「数十分待機するとレッカー車が到着し、下道のコンビニまで引っ張ってもらいました。しかし、車が走らないと福井まで辿り着けません。そこで、すでに現地入りしていた社長がレンタカーを借りて滋賀まで来てくれることになったんです。『ここにいます!』とGoogleマップで私たちがいる位置を送りました。さらに現地のイベンターさんも大型車で向かいにきてくれることに。一時はどうなることかと思いましたが何とか算段がつきました。コンビニの駐車場で待たせてもらい、社長とイベンターさんと合流した後は大型車に機材を移し替えました。猛暑でしたが、時間もなくてまさに一丸となって皆で運びました」

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