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数十万円払ったのに“拭き掃除だけ”で終了。「悪徳すぎる」特殊清掃業者の姑息なやり口とは

日刊SPA! / 2024年9月24日 15時52分

 近年は特殊清掃という仕事の知名度自体は上がってきたが、費用の相場感が定着していないため、割り増し請求をしてくる業者もいる。

「『ここは臭いが染み込みすぎているので床を全部剥がして消臭しないとだめですね』と言って、無理やり作業工程を増やして、もともとの見積り額から大幅に値上げする業者も多いです。我々がやるのであれば、床の一部分だけを切り取ればできる作業ですが、彼らは大袈裟な工程に書き換えるんです。もしかしたら業者の技術が足りないだけでわざとではないかもしれませんが、業者選びに失敗すると余計な出費につながります」

◆一度も特殊清掃をしたことないのに…

 悪徳業者に引っかかった場合消費者センターに相談するという手もあるが、臭いが取れないと近隣住民に迷惑がかかるため、すぐに作業を手配しなければならず泣き寝入りすることが多いという。

「悪徳業者はすぐに対処しなきゃいけないというところに付け込んで高額請求をしてきます。なので、見積もりの段階で『これ以上の請求をされることはないですか?』と業者に聞くことが大事です。床をはがしてみないと費用がいくらかかるかわからない場合もあるのですが、『多くても追加で何万円くらいまでです』と伝えてくれるのは良い業者ですね」

 中には特殊清掃が儲かるといって、最低限の機材だけ揃えて特殊清掃のプロだと広告をだす業者もいるそうだ。

「一度も特殊清掃をしたことない業者が現場に入ることがあるらしいのですが、拭き掃除だけで作業を終了したという話を聞いたことがあります。本人たちは知識がないのでそれしかできないのです」

◆悪徳業者の見分け方は?

 悪徳業者の見分け方としては次のような方法がある。

「まず、自社のホームページがなく、広告のランディングページだけ持ってるパターンです。会社名は載っているけど住所や電話番号が書いてない業者も要注意です。スタッフの顔が載っていない業者も要注意です。

 他には当日対応可能と書いてある業者も危険したほうがいいでしょう。そういう企業は電話しても『2週間後になります』と、やたら先延ばしされる場合が多いです。とにかくどんどん仕事を詰め込んでいくやり方ですね。最初の問い合わせさえできてしまえば営業スキルで仕事を取ってこれると思っているのでしょう」

 悪徳業者を減らすにはどうしたら良いのだろうか。鈴木さんは「法整備ができていないと言うのも問題だと思う」と率直な胸の内を語る。

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