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「男子中学生の生理現象みたいに、出したいから出す!楽曲をね」64歳にして伸び盛り、クレイジーケンバンド横山剣の生き様

日刊SPA! / 2024年9月24日 19時58分

「男子中学生の生理現象みたいに、出したいから出す!楽曲をね」64歳にして伸び盛り、クレイジーケンバンド横山剣の生き様

横山剣

―[インタビュー連載『エッジな人々』]―

 東京・六本木。ギラギラに光ったショーパブの煌びやかなステージに、ランジェリー姿の若い踊り子に囲まれながら“イイネ”のポーズを決め込む伊達男がひとり。65歳を目前に、ますます精力的に活躍するクレイジーケンバンド(以下、CKB)のリーダー横山剣。新曲「2時22分」のMV撮影現場にて、音楽への思いや、生きがいともいえる趣味、そして人生観を語る横山の話を聞いてみよう。
◆音楽の上では絶倫、バイアグラいらず
──下着姿の女性たちに囲まれてのMV撮影、ギラついていらっしゃいましたね。

横山:エロジジイです。ただこの状況でも職権乱用というわけにもいかないですし、目の保養にするだけです。もう受け止めきれないですよ。よく考えたらうちの娘よりも年下ですし(笑)。

──毎年のようにアルバムを制作して今作で24枚目。年齢のことは言いたくないですが益々精力的になっている気がします。

横山:あっちの方はアレかもしれませんが音楽では絶倫、バイアグラいらずです。これも出せる時に出しておかねばという焦燥感ですかね。64歳ですから、あと何年やれるかもわからない。僕らはデビューも遅かったし、停滞していた時期もあった。「もっとああすればよかった」という後悔を取り返す勢いでやらないと間に合わないんですよ。その一方で曲はどんどん湧いて頭の中に溜まりに溜まっている。無理に作るというより、勝手に出ちゃうというか、出さずにはいられない感覚ですね。

──男子中学生の生理現象みたいな状態ですね。

横山:ええ、まったく同じです。10年に1回ほど出さない年があるんですけど、悶々としちゃて精神的にもよくない。アルバムを出して、ツアーにも出る。これで健全な心身の安定を保てています。

◆コロナで失われた「真夜中」を取り戻したい

──今回産み出された「火星」も“濃い”ですね。全16曲、これぞCKBともいうべきあらゆる音楽ジャンルを股に掛けたメロウでポップでロックな心に沁みる楽曲揃いです。

横山:これアルバムが出るたびに言ってる気がしますけどね、毎回解散して、毎回再結成しているような新しい感覚ですよ。前作はメンバー全員で「せーの」の勢いでほぼ編集もなく作った。今作はそれの第二弾なんですが、変わろうと意識しているわけじゃないのに、知らないうちに二次性徴、三次性徴がはじまって、今までにない扉が開いちゃう感じがするんです。僕自身も実際に1音下げていた「タイガー&ドラゴン」を元のキーで歌えるようになりましたし。もし僕がプロデューサーだったら、まだまだ伸びるぞって感じですよ。

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