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“あおり運転”に「勝った」と主張する40代男性。“元走り屋”の血が騒ぐも、挑発に耐えられた理由

日刊SPA! / 2024年9月27日 8時52分

“あおり運転”に「勝った」と主張する40代男性。“元走り屋”の血が騒ぐも、挑発に耐えられた理由

画像はイメージです

最近SNSでも話題になりがちな“あおり運転”。あなたは実際に運転中に煽られた経験はあるだろうか。車好きのサラリーマン、伊東亮さん(仮名・42歳)は忘れられない出来事があるという。
「憧れのスポーツカーをようやく手に入れたばかりの頃の出来事です。車で遠出して遊びに行くのが休日の楽しみになっていました。その日も家族で出かけていて、帰り道だったんです。峠の曲がりくねった道を走っていると、後ろから強めのライトが当たっていることにふと気づきました」

◆ふと気づくと、黒い車に煽られていた

背後から眩しく照らされるハイビームに伊東さんは違和感を感じたそうだ。

「バックミラーをみると、黒色のスポーツカーがピッタリとすぐ後ろについていました。異様に車間距離が近く、いわゆるあおり運転でした。僕は普通のスピードで走っていたのですが、買いたての車は真っ赤なイタリア製のスポーツカーで正直目立っていたんです。目障りに思ったのか、勝負を挑まれたのかは分かりませんが、左右に横揺れされたりと明らかに挑発されました。その峠は走り屋たちが集まって腕を競い合う場として有名でした。

実は、僕はもともと走り屋で若い頃は随分と車を乗り回していました。恥ずかしいですが、昔はスピード狂でキップを渡されることも。売られた勝負には乗るタイプの性分なので、『そっちがその気ならこっちだって……!』と、その時もスピードを出して振り切ってしまおうかと一瞬血が騒ぎました。しかし助手席には妻が、後部座席には小学生の娘が乗っていたんです。だから『ここは我慢!』と歯を食いしばって耐えることにしました」

◆夜道の峠をどこまでもついてくる恐怖

繰り返されるあおり運転。相手からの挑発に伊東さんはいらだちを隠せなかったと語る。

「途中、道を譲ろうとしたのですが、相手は頑として追い越して行きませんでした。僕が走り出すのをじっと待っているんです。その時初めて得体のしれない相手に恐怖を抱きました。夜道の峠で周りも暗く、余計に怪しさが漂っていましたね。それにしても、何がきっかけだったのか、なぜ煽られたのか今でも全く身に覚えがありません」

◆あおってきた相手は「ヤンチャな感じは全然しなかった」

勇敢なタイプの伊東さんもこれには流石に恐怖を感じたという。しかし、どんなに煽られても安全運転で峠を越えたそうだ。

「驚くことに、その車は街中に入っても後をつけてきたんです。妻も子供も怖がっていました。『まだついてくるよ〜(泣)』と何度も後ろをみて完全にビビりモードに。15分〜20分くらいは追いかけられたのではと思います。体感としてはもっと長かったですが……。追行はいよいよ近所の住宅街まで差し掛かりました。

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